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ボーナスをもらい損ねずに転職する鉄則3つ

転職のタイミングを考えるとき、「ボーナスをもらってから次の会社へいきたい」という人が多いはず。では、どんなタイミングがベストでしょうか? また、ボーナスをもらってから転職する上で注意するべきポイントもご紹介します。ボーナスをもらえる条件を就業規則でチェックして、ボーナス支給日に在籍する必要があるかどうか、退職予定者にも支給されるか、転職先のボーナス対象期間についても調べておきましょう。

福一 由紀

執筆者:福一 由紀

ファイナンシャルプランナー / 仕事・給与ガイド

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現在の会社でボーナスをもらってから転職するには?ボーナスをもらえる条件を確認

会社員にとって「ボーナス」は大きな収入源。住宅ローンの返済や大きな買い物などで使い道が決まっており、ボーナスがないと生活が成り立たないという人も多いはず。
 
会社員にとって「ボーナス」は大きな収入源。住宅ローンの返済や大きな買い物などで使い道が決まっており、ボーナスがないと生活が成り立たないという人も多いはず。  転職を考える時も、ボーナスをもらってから次の会社へとタイミングをうかがう人が多いよう

できることならボーナスをもらってから転職したい…


転職を考える時も、ボーナスをもらってから次の会社へとタイミングをうかがう人が多いようです。とはいっても、どのようなタイミングがベストかは難しいですね。ということで、今回は転職時のボーナスについてご紹介します。

●目次
ボーナスは会社によって千差万別
まずは、就業規則をチェック!
年俸制はボーナス支給を考えなくてもOK
鉄則1 ボーナス支給日に在籍する必要があるかを確認
鉄則2 退職予定者にも支給されるかを確認
鉄則3 転職先のボーナス対象期間を調べておく

 

ボーナスは会社によって千差万別

ほとんどの会社では、ボーナス(賞与)は正式な賃金ではありません。絶対に支払われるという性質のものではないのです。 会社を退職することになって「もらえると思っていたボーナスが支給されなかった」というのもよくある話。退職する、しないに関わらず、お給料は働いた分は支払われますが、ボーナスはそうではないということですね。

また、ボーナスの支払われる基準や金額の算定なども会社によってさまざま。会社側がボーナスをどのように考えているのかが全てということです。ボーナス(賞与)が社内でどのように定められているかを調べることが大切です。
 

まずは、就業規則をチェック!

社内でボーナス(賞与)がどのように決められているかは「就業規則」に書かれているのが一般的です。

就業規則にボーナスの記述がどこにもない場合は、暗黙のルールでボーナスが支払われていると思っていいでしょう。この場合は、退職とボーナスのベストタイミングを見つけるのは難しいかもしれません。

就業規則などにボーナスについての記述があれば、会社としてボーナス支給の仕組みが決まっているということ。その支給条件や時期、計算方法などをチェックしましょう。退職時にボーナスが支給されるのか、損をしない退職のタイミングがこれでわかります。
 

年俸制はボーナス支給を考えなくてもOK

給与体系が年俸制の場合は、ボーナスがないわけですから転職時期を考える必要はありません。ただ、「14分割」などと呼ばれるように、年俸の14分の1を毎月の給与とし、ボーナスの時期に残りの年俸分を支給している時は注意が必要です。

このボーナス分の未払い金がどのように扱われるかをチェックしておきましょう。退職時に精算されるのかどうかを確認しておくと安心です。

多くの会社ではボーナス(賞与)の支給について、就業規則で決められています。転職を考えた時にチェックするべきポイントがあります。
 

鉄則1 ボーナス支給日に在籍する必要があるかを確認

ボーナスをもらって損をしない退職方法を、3つのポイントに沿って考えてみましょう。
 
就業規則は会社と従業員の約束事。しっかりとチェックをしよう

就業規則は会社と従業員の約束事。しっかりとチェックをしよう


まずチェックをしたいのが、ボーナスの「支給条件」。ボーナス支給日に在籍している、支給日の1カ月前などの基準日に在籍しているなどと決められています。例えば、支給条件が「ボーナス支給日に在籍している者」となっていれば、ボーナス支給日の後に退職しないとボーナスをもらうことができません。

一般的にボーナスは、決められた評価期間の功績に対して支給されるもの。いくらその期間に働いても、ボーナス支給日に在籍していないとボーナスは一切もらえません。ボーナスは、社員のこれからの働きに対する期待という側面もあるからですね。

逆に、ボーナス支給日に在籍していなくても支給されるのであれば、転職後に前の会社からボーナスがもらえるということもあります。この場合は、退職のタイミングはあまり気にする必要がありませんね。
 

鉄則2 退職予定者にも支給されるかを確認

ボーナス支給日に在籍していたら安心というものでもありません。退職予定者にはボーナスを支給しないというところもあります。ボーナス支給日に在籍していても、退職する予定があればもらえないということ。

退職をする時には、引き継ぎなどのこともあるので、数カ月前に退職を知らせる必要があります。この退職を通知するタイミングも大切だということですね。退職予定者にボーナスを支給しない会社では、ボーナスを受け取った後に、退職を願い出るのがベストタイミングといえそうです。
 

鉄則3 転職先のボーナス対象期間を調べておく

最後に、支給されるボーナスの評価対象期間をチェックしておきましょう。これも会社によってまちまちです。例えば、夏のボーナスの評価期間は前年10月からその年3月の半年間というように、ある期間の業績評価に対して、後からボーナスが支給されます。

ここで考えたいのが、転職先のボーナスのこと。転職前の会社のボーナスばかりを気にしていてはいけません。転職先の会社での次のボーナス対象期間を調べて おきましょう。転職後の会社の冬のボーナスの評価対象期間が4月から9月だったとします。この場合、3月入社と5月入社ではかなりの差がでてきます。3月入社であれば全評価期間に在籍となりますが、5月入社ではそうはいきません。3月入社のほうが冬のボーナスに期待ができます。

このように、転職前の会社のボーナスをもらいたいばかりに退職日を調整していると、転職後の会社のボーナスが減る可能性もあるということです。転職前と後の2つの会社のボーナスの評価期間を比べて、ベストな転職タイミングを見つけることが必要ですね。

ボーナスを少しでもたくさん受け取りたいという気持ちもわかりますが、転職を決めたからには新しい会社での仕事を優先し考えていくことも大切です。新しい会社での評価を上げて、次のボーナスに期待するというのがいいかもしれません。そのためにも、転職先の就業規則も隅々までチェックしておきましょう。
 
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