今回は火災保険と生命保険の違いについて |
今回は火災保険と生命保険の違いについて解説します。
生命保険の目的は、残された家族の生活の“保障”
生命保険の目的は、残された家族の生活の”保障” |
まずは生命保険。生命保険の目的は、残された家族の生活の”保障”です。この場合の保障とは、家族の生活を守る、すなわち一定の状態を維持させることを意味します。
本人が、死亡保険金として3000万円あれば家族の生活が守れると考え、その金額で生命保険の契約をすれば、残された家族は本人の死亡によって3000万円の保険金を受け取ることができます。つまり生命保険の場合、「保険金額=支払われる保険金」となるわけです。契約が続く限り、3000万円という金額は変わりませんから、契約後に足りないと思えば増額を、多すぎると思えば減額することも本人のニーズ次第です。
そもそも契約時、保険金額をいくらにするかも生命保険では本人の自由です。自由に決めていいからこそ、死亡保険金額を決めるのは、多くの人にとって難しいことなのかもしれません。
火災保険の目的は、被った損害の“補償”
火災保険の目的は、被った損害の“補償” |
たとえば、3000万円の保険金額でも、火事で被った損害(たとえば、発生する修繕費など)が2000万円なら、支払われる保険金は2000万円。これ以上の保険金は支払われません。
火災保険の言うところの保険金額、この場合の3000万円は生命保険と異なり「保険金額=支払われる保険金の上限」を意味しています。
そしてこの保険金の上限もまた、私たちが自由に決められるものではありません。建物の構造などから決まる現時点での「建物の価値」が、保険金額とイコールになるように設定するルールになっているからです。