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火災保険と生命保険を比較してみると…(2ページ目)

「保険」というと、保険と名のつくものをすべてひとくくりに考えてしまうかもしれません。ところが火災保険と生命保険を比較してみると、この2つの保険金の支払われ方は、まったく異なります。

清水 香

執筆者:清水 香

火災保険の選び方ガイド

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火災保険の金額は「評価」によって決まる

「建物評価」は保険会社などに依頼しましょう
「建物評価」は保険会社などに依頼しましょう
火災保険を契約するときには、まず建物などの査定(=「評価」といいます)を受けます。これは不動産鑑定などとも異なる独特のもので、契約者自身が判断して評価できるものではないので、保険会社などに評価を依頼し、その金額を保険金額として設定します。

ちょっと極端ですが、いざという時に多めに受け取りたいと、3000万円の評価の建物に1億円の保険金額を設定しても、残念ながら受け取れる保険金は最高でも3000万円です。前述のように、火災保険の補償は損失分の穴埋め。損失額を超えた保険金は原則として支払われませんから、評価額を上回る7000万円分の保険料は意味のないものになります(注:評価額を超えても一定割合までは有効な契約とする保険商品もある)。
 

評価は5年ごとに見直しを

火災保険をムダなく上手に利用するためには、保険金額を正しく設定することがとても大事なのです。ただ、契約時は正しい保険金額でも、時間の流れとともに建物の価値は変わるので、5年ごとぐらいに建物の価値を評価し直してもらうといいでしょう。もちろん、評価は無料ですから、保険会社や取扱代理店などの窓口へ問い合わせてみましょう。

評価の結果と、契約している保険金額が20%以上も異なる場合には、評価の金額に合わせて保険金額を修正しておきましょう。昨今では、自分で見直さなくても保険会社から保険金額を修正する必要があるときにお知らせがくる火災保険もあります。
 
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