自分が住んでいる自治体の情報は、市区町村の役所のホームページから収集しましょう。 |
子育て世代にとって、住んでいる地域の子育て支援はとても心強いものです。しかし自治体によって支援の内容は千差万別。医療費助成制度や、出産祝い金、育児支援金や、一時保育などなど、おとなりの区とうちの区では、随分サービスが違うということもあります。では、子育て家庭に優しい地域はどんなところでしょうか?
子どもの医療費が手厚いのは、東京、京都、神奈川
赤ちゃんの医療費がタダなのは、よく知られていますね。これは「乳幼児医療費助成制度」といって、3歳未満の医療費の自己負担分2割(3歳以上は大人と同じ3割)を、住んでいる都道府県と市町村がそれぞれ負担してくれるので、無料になるのです。乳幼児医療費助成制度の内容と条件は、住んでいる自治体によってかなりばらつきがあります。助成の最低基準を都道府県が決めて、その上乗せを市町村が決めているからです。
■東京都は中学生まで無料!
ここ2~3年、対象年齢の引き上げを行う自治体が増えています。東京23区内では、2007年から江戸川区をのぞく22区で中学卒業まで、入院、通院ともに、所得制限なく無料。世田谷区などでは、入院時の食事自己負担分まで助成してくれます。
■神奈川県では、中学生の入院費が無料
所得制限はありますが、神奈川県では中学卒業まで入院費は無料になります。通院は横浜市などが小学校入学まで、平塚市などは小学校卒業までが無料です。
■京都府南丹市は高校卒業まで自己負担200円
京都府も「子育てするのに住みやすい地域」を目指し、助成制度を広めています。上乗せの助成をしてさらに手厚い制度になっているのは、南丹市。所得制限はなく、月200円の自己負担で高校生まで助成という、全国トップレベルの支援をしています。
他にも、京丹波町などは同じく月200円の自己負担がありますが、中学卒業まで助成制度を利用出来ます。
格安マンション、中学生まで医療費無料の村
子育てにやさしい村政策で、減っていた人口が増え続け、出生率が2.1人になった村が長野県にありました。■長野県下條村
村営の若者定住促進住宅は、近隣の飯田市内のアパートの2LDKの相場7万円の約半額。入居資格は、子どものいる家庭か、これから産むつもりの夫婦、結婚予定のカップル。中学生まで村の補助がでるので医療費はタダ。立派な図書館もあります。保育料も今年は10%値下げして、とても子育てに力を入れている村です。きっと2~3人産んでも育てられそうという、環境があるのでしょうね。周辺の地域から引っ越してくる若者が多いそうです。