あると便利な「内蔵HDD」の容量
各社ともHDMIのリンク機能(ビエラリンク、アクオスファミリンクなど)でデジタルレコーダーを動かすことができますが、内蔵型のワンボタンで視聴中の番組をそのまま録画できるイージーさには及びません。HDD内蔵は、日立、東芝がパイオニアですが、現在はパナソニック、ソニー、三菱も搭載機種を用意します。テレビは連続ものが多く、さらにサッカー等特定ジャンルを全て予約するとたちまち一杯になります。容量の大きい順に、パナソニック(250GB~1TB)、東芝(500GB)、日立(320GB)です。
日立はカセット式のアイヴィーポケットを併用し、さらにHDDの容量を仮想的に拡大する機能を積んでいるので、実際の記録容量は数字以上のものがあります。また、東芝は外付けUSB録画を推奨しています。増設でいくらでも容量を大きく出来る利点があります。
注意すべきは、HDDに録画できる番組がデジタル放送に限られている製品が多いこと。地上デジタル受信可能地域なら問題がありませんが、中継局の不備などで地デジ受信ができない場合、地上波(アナログ)の録画もできないことになります。また、CATVをSTB(セットトップボックス)を使ってみている場合、CSやBS放送は多くの場合周波数変調がかかっているために、録画テレビでは録画が出来ません。
レコーダーはいらない!? 「ブルーレイディスク一体型」
「もう一つの録画テレビ」がこれ。シャープが先鞭をつけました。注意しないといけないのは、シャープは録画が出来ますが、東芝は再生のみ。一番使い勝手のいいのが三菱でハードディスクとブルーレイの両方を搭載、ハードディスクからの書き込みもブルーレイへの直接書き込みもOKです。液晶方式か、プラズマ方式か
サイズの豊富さ、製造メーカーの数の多さから今や液晶方式が主流であると考えていいでしょう。またサイズが多く、視聴環境を選ばず、消費電力が少ないのも液晶方式です。国内での比率は9対1といわれています。チューナー一体型か、セパレート型か
超薄型はイコール軽さでもあり、壁掛けに適していますが、多くはチューナー分離型のセパレートタイプ。ラックやボードの上に置いて使うなら、一体型の方がシンプルで使いやすいはずです。有線接続かワイヤレス接続か
チューナー分離型の場合、ワイヤレス接続をオプションあるいは標準(ソニー)で搭載する場合が多いようです。テレビ本体からのびているのが電源コードだけだと、薄型化の恩恵で軽くなったテレビ本体を部屋の中で移動しやすくなります。現状での問題は第一にコスト。オプション購入に8万円以上の追加投資が必要です。家庭内LANとの電波の干渉については、各社が対策を考えて問題は少ないようですが、電子番組表のデータなどの表示に制限が生まれるケースが報告されています。
テレビ向けサービスが意外と便利な「ネットワーク機能」
ネットワーク接続機能を搭載し、テレビ向けのインターネットサービスを使ってビデオオンデマンドの映画ソフトやテレビの見逃した番組を見られます。最も代表的なビデオオンデマンドのサイトがアクトビラで、ADSL、ファイバー等のブロードバンド回線をお使いなら、アクトビラ・ビデオフルで、ハイビジョンの映画を都合のいい時に見ることができます。その中のTSUTAYA ON LINEは、ソフトのダウンロードサービス(レンタル/セル)も始めました。その場合、デジタルレコーダーのHDDで録画保存します。日立に限ってテレビのHDDに保存できます。
トップページやテレビメーカーのホームページ経由で、一般のインターネットサイトの表示もできますが、あまり使いよいものではありませんでした。2010年発売のソニーとグーグルの製品に期待がもたれる所以です。
SMAPのテレビCFで一躍関心が高まったのが光テレビ。光ブロードバンド電話回線を使って、I/Pプロトコルでの放送再送出を行う有料サービスです。これを手掛けている代表的1社がNTTぷららによる「ひかりTV」というわけです。CATVとの違い、受信に関しての注意を「光回線でテレビを見る「ひかりTV」で何ができる?」にまとめましたのでご覧ください。
薄型テレビ選びのポイント:1. プラズマ、液晶、どちらにする?>>