光テレビって何? 何が見られるの?

電波が入らない地域でも地デジが見られるようになる?

NTTぷららの光テレビサービス「ひかりTV」

5月に、あるテレビメーカーの広報担当者と会食をしましたが、その席でSMAPの出演するNTTのひかりTVのテレビCFが話題になりました。「あれじゃ、(光テレビってどういうものか)なんだかわかんないよな」と彼は苦笑していました。それでは困るので、光テレビについて、ここでSMAPに代わり(おこがましい?)私がお教えしましょう。

光テレビとは、ざっくりと言うと電話会社の光ファイバー回線を利用してテレビを見る有料サービスのこと。光ファイバー回線を使っているので、例えば電波が届かないなどの理由で地デジが見られない方でも地デジが見られるようになります(ただし後述するように視聴にはいくつかの条件があります)。

サービスを行っているところとしては、NTTぷららの「ひかりTV」、KDDI(au)の「ひかりone」、ビービーケーブルの「BBTV」、USENの「ギャオネクスト」等があります。その多くはいずれも月額3千円程度を支払い、CS系の専門チャンネルを始めビデオ・オン・デマンド、地デジ、さらにカラオケまで、各種の映像をアンテナなしで視聴できるというものです。

同じ有線放送のCATVとの違いは?

みなさんは、「光ファイバーを使った有線の有料放送だったら、CATV(ケーブルテレビ)とどこが違うの?」と思われるのではないでしょうか。

CATVは電話線と並行して独自に敷設したケーブル網を使い、テレビの周波数(デジタル、かつてはアナログベースバンド)を使う有線放送であるのに対し、光テレビは、ブロードバンド回線を利用し、専用のインターネットプロトコル網により圧縮した映像や音声(MPEG-4AVC形式が多い)を視聴するサービスという違いがあります。

この記事をお読みになっている方でも、CATVに加入されている方は多いと思いますが、1980年代に運営の始まったCATVは、当時自治体(多くは市単位)ごとに1社という規制が導入され、自由競争が阻まれました。

その結果、地域(ケーブルテレビ事業者)間でデジタルハイビジョンへの対応を始め、サービス内容のばらつきが目立ち、視聴者間の不満が台頭。1990年代後半から2000年代になっての事業者再編の引き金の一つとなりました。

ケーブルテレビ事業者はその後、インターネットサービスも手掛けるようになりましたが、逆に電話会社が自社のケーブルネットワーク網でテレビ(ビデオ)サービスを始めたわけです。

今回は、最も代表的なNTTぷららがNTT東日本、西日本のフレッツ光を使って行うサービス「ひかりTV」を例に、もう少し詳しくお話ししましょう。