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生命保険の見直しワンポイントアドバイス 2 個人年金の転換には要注意!(2ページ目)

予定利率の高い時期に契約した個人年金を、「転換しませんか?」と提案されたらどうしますか?保険会社が転換したい理由もわかりますが、事例から、私はFPとして契約者の資産を守りたいという思いが強くなります。

長島 良介

執筆者:長島 良介

生命保険ガイド

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事例がものがたっていること

10年後の保険資産を比較すると・・・

◆お薦めされた『10年後に152万円もらえる』は、
満期保険金は104万円余りですが、152万円は約束されているわけではありません。


個人年金保険をそのまま10年間継続した場合、契約返戻金はいくらになるか。

具体的な金額は保険証券等で確認すれば分かりますが、個人年金保険の逓増型ということから推測すると、かなり10年後の解約返戻金は蓄積すると思われます。

ある大手生保の例:
予定利率4.75%・30歳男性 年金額 10万円60歳払込65歳開始の終身年金のケースでは、解約返戻金は、15年経過時約49万円、25年経過時約106万円、30年経過時約145万円

【検討する部分】
10年後いくらの資金が確実に手にできるかの比較が重要!

おすすめの転換契約で10年後に必ず152万円になると、約束はされていません
提案の商品の満期金でみれば 1,045,720円は確かです。

では、個人年金をあと10年継続すると解約返戻金はいくらになるのでしょう?
解約するといくらになるのかは、契約時点で決まっています。保険証券に解約返戻金が書かれているケースもありますし、保険会社に問い合わせればすぐにわかります。
解約控除もないはずですし、貯蓄性は大きいでしょう。
既経過期間部分の解約金と未経過の保険料部分が戻ることになります。

◆今の個人年金を続けながら10年後に資金が必要になったら?

解約返戻金の範囲で契約者貸付が受けられるでしょう。
返せるあてがあれば貸付がおすすめですし、返せる目処がなければ思いきって解約でも良いのではないでしょうか。

◆前納契約ですから、個人年金保険料控除があります

養老保険へ転換することにより、この控除もなくなってしまいます。

◆保険会社の破綻や予定利率引き下げを考えると

運悪く、加入している保険会社が破綻
その時は、破綻時の数値から10%以内で責任準備金が削減され、その後の予定利率も下がるでしょう。また、早期解約控除もあるため、思いの他、資産性が下がることが考えられます。
こうなると…転換でもなく、現金化が良かったという結果になるかもしれません。

予定利率の引き下げは、今ある責任準備金は確保できます。今、使う必要のない資金の場合は、このまま持つのも良いのではないでしょうか。
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