●これは一大事!日本育英会が消えた
日本育英会といえば、1943年以降、永年にわたって経済的理由で修学が困難な学生に奨学金の貸し出しを行い、「苦学生」を支え続けてきた機関です。
かつてお世話になったというママやパパもいるでしょうし、将来、自分の子どもに受けさせたいと考えているママ・パパも少なからずいるのでは? ガイド豊田もこれまでのコラムで「借りるなら奨学金!」を主張してきており、なくては困る組織です。
ところが……この日本育英会が2004年3月末をもって消えてしまったのですから、さあ大変!
●育英会はナゼ消えた?
日本育英会はナゼ消えたのでしょう?
貸し出した奨学金のうち、2001年度末の段階で返済が滞った分が1500億円にも膨らみ、回収の甘さが問題になっていましたが(不景気で自己破産が増えたり、フリーター化が進んだことで、返済できない人が増えたのが根本的な原因ですが)、不良債権が膨らみすぎたおかげで、ついに日本育英会が破綻した!?……のでしょうか?
**奨学金は返済された分が次の学生への奨学金の原資になります。返さない人が増えると、制度の存続にも影響を与えかねません。借りた方はきちんと返済すべきです!
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