●子育て費用が節約の対象に!?
野村證券が行っている「家計と子育て費用調査」も第8回目を数えました。調査は、高校生以下の子供を持つ首都圏・京阪神700世帯の主婦を対象にしたアンケートで、「エンジェル係数」について聞いたものです(2003年実施)。
エンジェル係数とは、<子育て費用÷家計支出>で、家計支出の中に占める子育て費用の割合を指します。この数値が高いと子育てにお金をかけている世帯といえ、逆に、低いと子育てにお金をかけていない世帯といえます。ちなみに、支出に占める食費の割合を「エンゲル係数」というのですが、それにひっかけて作られたのがこの言葉です。
「子育て費用」に含まれるのは、食料、衣料、靴など身の回り用品、教育、医療、書籍、遊び、レジャー、小遣い、子供のための預貯金、保険などです。あなたの家ではエンジェル係数は何%ですか? と聞かれてすぐに数字が出せる方は、きちんと家計管理ができている方でしょう。一度、計算してみてもいいですね。
●子供にかけるお金が1万円ダウン
まずは、子供のための支出の推移を見てみましょう。
子供のための支出は2003年に1万円ダウンしました。実は、家計支出の平均月額が、過去10年間はほぼ同水準で来たものが、2003年には2万円ダウンし(29.3万円⇒27.3万円)、この影響が現れたものと考えられます。
各世帯が支出削減をする中、その対象として、子供にかけるお金も例外ではなくなった、ということがいえるでしょう。
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<子供のための支出の推移>
91年……8.7万円
93年……9.8万円
95年……9.5万円
97年……8.9万円
99年……8.9万円
01年……8.8万円
03年……7.8万円
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