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ニートが親の老後を食いつぶす?(3ページ目)

働かず、学校にも行かず、職業訓練もしない若者が急増しています。親にとっては、エンドレスで子供費がかかるニートはフリーター以上に脅威です。

豊田 眞弓

執筆者:豊田 眞弓

教育費 ・ 奨学金ガイド

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そこにかじれるスネがあるから?


ニートが働かなくてもやっていけるのは、「親」というお財布があるからではないでしょうか。そうでなければ、少なくともフリーターに留まるのではないでしょうか。親に養う力があるからニートが生まれる、という皮肉な構造があるように感じます。

親としては、わが子が働かない、学校にも行かないからといって、ほうっておくわけにいきません。結局、ご飯を食べさせ、洋服を買ってやることになり、パラサイト関係ができてしまうのでしょう。
そうなると、エンドレスで「子供費」がかかることになり、場合によっては老後資金にまで手をつけることにもなりかねません。

親の都合以前に、何より、子供自身もいつまでも自立できず、不幸です。

ニートにしないためには?


わが子をニートにしないためにはどうしたらいいのでしょう。
私は教育の専門家ではないので、むしろ、教えていただきたい立場です。ニートの子を抱えて悩んでいる親の知り合いもいますが、なかなか答えは出せないようです。

子育てをしている母親の直観に基づく私見を述べさせていただけるのであれば、次のような要素を持っていることが大事なのではないでしょうか。
これがあればニートにならない、というわけではありませんが、社会で生きていくには必要なものではないでしょうか。

・「お金」に関する基礎知識
・働くことの意味を履き違えない
(「時間のムダ」などと否定的に捉える子もいるように感じます)
・最低限の社会性
・問題がおきたとき、原因を考えたり、どう解決したらいいか考える力
(親に相談する、というのもありでしょう)
・多少のことでへこたれない心の強さ


並べてみたら、自分だって足りないかもしれないと思えてきました。
自分が子供のころにこんなものがあっただろうかと考えても、「ノー」です。
子供だけに押し付けてはいけませんね。親も一緒に勉強していくくらいで考えると、いいのかもしれません。

とりあえず、子供が小さいころから、いろんなことを親子で話し合ったり、家族会議をしてみてはどうでしょう。家庭での問題に関してどう考え、どう解決するのか、そのプロセスを実際に見せていくのです。

子供は家庭の鏡であると同時に、社会の鏡でもあるといわれます。
子供がニートになるのは、社会や政治、地域、家庭、友達関係、子ども自身の性格など、いろんな要因が相俟っているのではないかと思います。

政府のニート対策がいよいよ始動しました。効果のほどは・・・?

参照:<アンケート報告>ニートはだれのせい?
「ネット引きこもり・親の対処法」(子育て事情)
「ニート。働けない人(前編)」(大学生のキャリアプラン)
「ニート。働けない人(後編)」(大学生のキャリアプラン)

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