子育てにかかる費用は1300万円!?
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・子供を育て上げるのに3000万円!?
・子供を育て上げるのに3000万円part2
一方で、「実は1300万円しかかからない」というデータが提示されました。
この試算が出されたのは、平成17年度の「国民生活白書」。
もちろん、どちらも0歳から21歳まで、子どもを1人育て上げるのに子育て全般にかかる数字として出されています。つまり、子供の教育費だけでなく養育費も含めた数字なのです。
なぜこんなに格差があるのでしょう?
素朴に疑問に思いますよね。
その答えは、白書の1300万円はどうやって計算したのかを理解するとわかります。
1300万円はどう試算した?
実は、「国民生活白書」の1300万円という数字、子育てにかかる費用の“合計”ではありません。子供を持ったときに、子育てをしない状態に比べて余計にかかった費用がどのくらいかで試算したものなのです。データは「家計調査」を基にしています。「子供がいないDINKS家庭」と「子供のいる家庭」のお金の使い方を比較して、その差額にあたる支出部分を「子育て費用」と見て試算したものです。
子育て費用=子供がいる世帯の支出-DINKS世帯の支出
たとえば、子供がいれば住宅を購入するにしても大きめの家になります。
家族の数が多い分、食費や水道光熱費、通信費をはじめとする生活費全般も余分にかかるし、子供の教育費だってかかります。
そうした、DINKS世帯の暮らしの規模以上にかかる部分を推計した合計が1300万円(正確には1302万円)なのです。