防犯/スリ・ひったくり・置き引きを防ぐ

“スリ”や“置き引き”盗難被害を避ける!

乗り物内や混雑した駅構内などでの“スリ”や“置き引き”は、被害に気づきにくいのが特徴。バッグや上着などから財布を、またバッグや荷物そのものを奪われることがあり得ると自覚して警戒しましょう。

佐伯 幸子

執筆者:佐伯 幸子

防犯ガイド

乗り物内や混雑した駅構内などでの“スリ”や“置き引き”は、被害に気づきにくいのが特徴。バッグや上着などから財布を、またバッグや荷物そのものを奪われることがあり得ると自覚して警戒しましょう。

あなたの財布や貴重品は無事?

バッグの中は貴重品だらけ
バッグの中は貴重品だらけ
“スリ”という犯罪行為はある種のノスタルジーというか、古いイメージがあるかもしれませんが、いまだに横行している犯行です。隙さえあれば、他人の財布を盗み取ろうとしている人がいることを忘れてはいけません。バッグだけでなく、上着のポケットに入れたり、ズボンの後ろポケットに入っている財布も危ないでしょう。

女性がバッグを持っていたら、ほぼ100%の割合で、財布はバッグの中に入っているはずです。「買い物中にちょっとその辺に置いておいたらなくなった」という置き引き被害は、店内に「貴重品・バッグは手元から離さずお持ちください」というお知らせは無意味に貼られているのではないということを意味します。実際に被害が発生しているからこそなのです。

また、口の大きく開いたトート型バッグでは、上から見れば中身は丸見えです。取り出しやすいようになのか財布も見えています。これではまるで「どうぞ盗んでください」と言っているようなものです。財布は他人には見えないように持つようにしましょう。バッグは出来るだけ口が閉じるタイプか、トート型ならポケットやインナーバッグを使って、財布を守るようにしましょう。そうでなければ、混雑した乗り物内や人混みの中でのすれ違いでも、被害に遭うかもしれません。

財布に貴重品

財布には現金だけでなく、「キャッシュカード」「クレジットカード」などの現金を引き出せるものや、「運転免許証」や「健康保険証」「社員証」などの証明書関係を入れている人が多いようです。中には自宅の鍵を入れている人もいるかもしれません。つまり、財布を盗まれるということは、現金を失うだけの話ではなくなり、大切な“預貯金”や“個人情報”を奪われたり、自宅まで危険にさらされたりしてしまうのです。

財布にそうした貴重品を入れておくなら、バッグは絶対に盗まれないように、しっかり抱えて持つようにしましょう。時間が無いときに買い物をしたり、急いでどこかに行こうとしているときなど、つい財布そのものへの注意がそがれてしまう場合があり得ます。ポンと入れたままにしておくと危険です。

ブランコスリを警戒

男性が上着のポケットに入れたまま飲みすぎて駅のベンチや電車内などで寝込んでしまうと、「懐中狙い」に財布を奪われるおそれがあります。また、財布を入れたままの上着などを列車内のフックに掛けておくのも危険です。ちょっとした居眠りの間に抜き取られてしまうおそれがあります。これは上着が揺れるので「ブランコスリ」と呼ばれる手口です。

“スリ”や“置き引き”被害被害に遭うと、現金を失うだけでなく、カード類や証明書類の再発行手続が手間で大変なのです。財布の入った持ち物を「ほんの少しの間だから」と、どこかに置くことも大変危険です。財布は必ず身につけるか、バッグに入れたらそのバッグをしっかり持ってスリ被害を警戒しましょう。
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