“平均費用”がダウン
国民生活白書では、1人目>2人目>3人目と、子供費が下がっていくといった表現をとっていますが、「1人にかかる費用が逓減していく」のではなく、「2人分(3人分)の平均費用が下がっていく」のではないかと思っています。前ページのデータを見ても、3人目の教育費がぐんと下がっていますが、これは上の2人は大学まで行かせて、3人目だけ高校まで、ということではないと思います。親側から、きょうだいの教育に差をつけることは、あまりしないはずですから。
厳密な表現をするのであれば、1人っ子の家庭の子育て費が100%なら、2人の世帯ではいろいろ工夫をして2人を180%の費用で育て、3人なら240%の費用で育てていることになります。
つまり、実際のところは、
2人子供がいるなら、1人あたり1人っ子の9割、
3人なら、1人あたり1人っ子の8割、
……といったコスト感ではないかと思います。
案ずるより産むが易し!
もちろん、子育て費用は、それ以外の節約をして捻出することになります。つまり2人目、3人目が生まれたら、なんとかやりくりして子供費・教育費を捻出し、「親ぢから」で乗り越えている、ということですね。
でも、子供が1人増えることで得られる幸福感や学びは、1人増えるごとに限りなく増えていきます。だから、ある程度めどがつくのであれば、お金のことばかりを考えすぎずに「案ずるより産むが易し」なのかもしれませんね。国の子育て・教育サポートの充実にも大いに期待したいところですが。
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