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下がり続けるエンジェル係数

野村證券の調査によると、2007年のエンジェル係数(家計支出に占める子育て費用の割合)は26%。過去最低をマークしました。

豊田 眞弓

豊田 眞弓

教育費 ・ 奨学金 ガイド

マネー誌・女性誌の外部ライターを経て、マネーコラム執筆や監修、講演・研修などで活躍するようになる。ライフワークとして、子供や生徒・学生の金融経済教育に携わり、子どもマネー総合研究会理事や、亜細亜大学ほかで非常勤講師も務める。趣味は講談、猫に添い寝。

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野村證券の調査によると、2007年のエンジェル係数(家計支出に占める子育て費用の割合)は26%。過去最低をマークしました。

エンジェル係数が過去最低に


野村證券の『第10回 家計と子育て費用調査』(エンジェル係数調査)によると、子育てにかけるお金が過去最低を更新しました。

この調査は野村證券が2年に1回行っているものですが(高校生以下の子供を持つ首都圏・京阪神700世帯の主婦対象)、エンジェル係数(=家計支出に占める子育て費用の割合)は1993年の33.4%をピークに下落、1989年の第1回調査以来、過去最低となりました。しかも、2005年から比べても2%近い低下がみられました。

ちなみに、「子育て費用」とされているのは、食料、衣料、靴など身の回り用品、教育、医療、書籍、遊び、レジャー、小遣い、子供のための預貯金、保険などですが、家計の中で、これら子供にかけるお金のウエイトがしぼられている状況がわかります。

調査レポートの中で、理由として挙げられているのは、以下の3点です。
・不景気による将来への不安
・子供の数の減少
・年収による二極化

教育費の実額は変わっていない!?

ママ&パパ、がんばれー
エンジェル係数が下がっていても、実は、教育費の実額自体は変わっていません。金額で見ると次のとおりです。

家計支出平均:月額27.4万円
子供のための家計支出平均:月額7.2万円
教育費実額:月額2.8万円


「子育て費用」月額7.2万円の中で、「教育費」(学校教育、学校以外の教育、習いごと、けいこごとを含む)が占める割合は38.7%の月額2.8万円。「割合」はむしろ2001年以降、上昇傾向にありますが、教育費実額は、数年来ほぼ変化がありません。

このことから、子育て費用は節約しても、教育費はキープしている様子が伺えます。

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