どうして医療保険は必要とされている?
病気やケガで入院や手術をすると、当然、治療費などのお金が必要になります。健康保険により自己負担は軽減されますが、症状によってはかなりの負担になることも考えられます。しかし、病気やケガで入院や手術をした時のために、自分で貯金をしている人はほとんどいませんし、いつまでにいくら貯金しておけば足りるのかの見当もつきません。なぜなら、病気やケガは予期して起こることではないからです。そこで、事が起きても困らないようにするために、最近は医療の保障も重要視されてきています。
医療保険の必要性についてイメージしてみよう
病気やケガはある日突然やってきます |
Aさんは趣味のサッカーをしている最中、相手選手との接触で足を骨折してしまいました(原因は自分の運?自分の腕?運動不足?)。
翌日から会社を休んで、入院生活が始まりました。足の骨折で歩くことができず、しばらくは病院で安静が必要とのこと。有給では足りず、欠勤扱いになってしまいそうです。
何とか20日間で退院しましたが、しばらくは松葉杖が必要であり、会社へは往復タクシーで通勤します。片道2000円もするので大変ですが、仕方ありません。25日もタクシー通勤してしまいましたが、明日からはやっと電車通勤ができそうです(若いから何とか治ってよかったけれど、もうサッカーはこりごり……)。
Aさんの場合、結果として、病院への支払い8万円、25日間のタクシー代10万円、欠勤による減給が10万円、他に雑費2万円となり、トータルで30万円もの痛手(経済的負担)となってしまいました。
さらに、骨折して足が痛い、慣れない松葉杖でわきの下も痛いなどの肉体的苦痛や、突然の欠勤で上司や同僚へ迷惑をかけたりサッカー仲間や家族にも心配をかけたりと、精神的苦痛も多々ありました。他にも、有給を消化してしまったので、予定していた旅行に行けなくなり、お金のやりくりも大変でしばらくは金欠状態でした。
Aさんがもし入院給付金(日額1万円)と手術給付金(骨折で10万円)の付いた医療保険に加入していたら、入院給付金1万円×20日、手術給付金10万円の計30万円を受け取れたかもしれません。
※もちろん医療保険に加入したら保険料を支払わなければなりません。入院給付金1万円、手術給付金10万円を受け取るには、30歳男性で月々3000円程度(10年更新/掛け捨てタイプの例)の保険料支払いが必要です。
医療保険で経済的負担を回避
このように、もし病気やケガで入院や手術をすると、突然大きな経済的負担や肉体的・精神的苦痛が襲いかかってきます。しかし、適切な医療保険に加入していれば経済的負担はかなり回避でき、気分的にもかなり楽になるはずです。病気やケガは誰でも起こりえます。自分のライフプランを狂わせることのないよう、医療保険などで確実に備えておきたいものです。
【関連リンク】
・ 知るぽると(金融広報中央委員会)
・ 生命保険文化センター