収入が大幅に減ったから
- 昨年までは手取り収入が月々30万円とボーナス30万円×2回、支出が月々3万円の保険料を含めて35万円あり不足の5万円はボーナス時に補ってなんとか生活していたが、今年は会社と個人の業績悪化によりボーナスが半分の15万円×2回になってしまった。その結果、年間で30万円も生活費が不足が生じてしまい、それを補う為に手っ取り早く保険を解約してしまった。
終身雇用で収入も右肩上がりの時代は更新のたびに保険料が上がるような保険に加入していても60歳までやそれ以上継続することは難しくありませんでした。しかし今は能力給や歩合制、年俸制など収入体系が多様化し、雇用形態も正社員、契約社員、パート、アルバイトなど様々であり、更に転職する人も増え、定年までの何十年間も安定して右肩上がりの収入を得られるような時代ではなくなってしまいました。
だから、もし収入が良い時や支出が少ない時に保険に加入した場合は、業績が落ちこんでしまったときや扶養する家族が増えた時などに継続が困難になりやすいです。自営業の人はもっと収入に浮き沈みがあるので、収入の良い時にあわせてしまうとやはり継続が難しくなるケースが多く見受けられます。
将来の収入と支出の見込みをきちんと把握しておくことが大事であり、節約が必要となったときには優先順位を考え、保険の前にまずは電話代や自動車関連費用、小遣い等から節約を考えるよう心掛けてみましょう。
元が取れない・儲からないから
保険の損得を計算することは大事だが… |
- 1年前、29歳の時に知人の紹介で医療保険に加入。貯蓄性のある終身保障で保険料は月々1万円払っているが、まだ病気やケガをしていないので、入院給付金等は1円も受取っていない。
そしてある時、「まだ30歳で若いし、給付金をもらえるような病気をする気配も全くない。それなにの月々1万円も払っていては、とても元が取れそうもないからやめるわ!」と言って解約してしまった。
医療保険に加入はしたものの、払った保険料に対して今後もらえそうな給付金が少なく、元がとれそうもないから解約する人もいます。保険会社は健全な経営をしていくために人件費等いろいろなコストがかかっています。みんながみんな払った保険料以上もらうとなると経営は成り立ちません。多くの人が保険料を出し合って困った人を支えていくのが保険の仕組みであり、この原則を理解できていないのだと思います。
健康な人には病気になった時のことを想像するのは非常に難しいのですが、30歳くらいになると何らかの努力をしていないと体のあちこちに変化が生じてきます。健康であれば自分の自由な判断で保険会社や保険商品を選べる立場ですが、健康でなくなると選ぶ立場から選ばれる立場に一転します。後悔することのないようお気をつけ下さい。
他にこんな?理由もあります