保障を継続させることはできるの?
保険が失効した場合でも、保険会社が承諾すれば復活する事が可能です。ただし、いくつか注意点があります。■再度健康状態の告知が必要
その保険に加入した時と同じような健康状態の告知をしなければなりません。加入時には健康であっても、失効前に入院していたり、会社の健康診断で異常を指摘されたりしている人はかなりいます。加入してから数年後に失効ならまだしも、10年以上経っていると健康で居続けている人の方が少ないかもしれません。
復活しようとしても、その時の健康状態によっては拒否されてしまうケースがあると言う事は理解しておく必要があります。
■復活するにも期限がある
保険会社や保険商品によって期限はまちまちですが、医療保険等の場合では、短い設定で失効日から1年以内、長い設定で3年以内なら復活請求が可能となっています。
※死亡保険では復活期限が3ヶ月以内とかなり短く設定されている保険もあります。
■不足分の保険料を払わなければならない
復活できれば再び保障をしてくれますが、復活するにあたって延滞している保険料は当然全額払う必要があります。失効してから1年くらい経つと延滞額も大きくなり、保険料の支払いがいつも困難な人は、用意するのが大変になってきます。また保険会社所定の延滞利息も払わなければなりません。
自動振替貸付を活用する手もある
保険約款には復活のことが必ず記載されています |
自動振替貸付は保険料を借りて払うので、いつかは返す必要があります。あまり長い期間続けていると返済が難しくなってきます。また解約返戻金が底をついてしまう可能性もあるので注意が必要です。
失効しないために
保険料を払う事が一時的に困難になって、口座からの引き落としができないことはあります。しかし、それが2ヶ月も続く場合や、度々残高不足になるようなら、将来的に保険を継続していく事が困難な状態と言えます。その場合は、保障設計を見直して継続できる内容の保険に加入し直すなどの対策を早急に講じていく必要があります。また、保険料引き落としの前に予定外の支出があって、残高不足になり保険料引き落としができなかった時でも、2ヶ月続けてうっかりしないよう気をつけましょう。※失効や復活の内容は保険会社によって異なります。詳しくは加入している保険会社や営業担当者へ確認して下さい。
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【関連リンク】
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