15年前の医療保険は現在も最適?
医療保険は、病気やケガで入院や手術をした時の備えとして加入するものです。一度加入したら、あとは保険料を払い続けているだけでよいでしょうか?15年前というと、現在40歳前後のアラフォー世代にとっては社会人になって間もない頃でしょう。当時加入した医療保険は、今でも安心できる保障内容になっていますか?
今は規制緩和によって医療保険の商品競争が激化し、インターネットによって保険に関する情報をたくさん得られる時代になりました。その結果、ひと昔前に最適だと思って加入した医療保険から、最新の医療保険に変えたほうがよいのではと悩んでいる人も多いかと思います。
そこで、15年前に加入した医療保険の保障見直しについて考えてみました。
医療保険の歴史はまだ浅い!
医療保険の歴史は比較的浅いのです
保険会社のホームページで確認してみると、例えば、日本生命は2001年にニッセイ医療終身保険「生きるチカラ」を発売、安田生命(現明治安田生命)は2002年に無配当医療保険を発売、ソニー生命は1992年に総合医療保険を発売、損保ジャパンひまわり生命(現NKSJひまわり生命)は1993年に終身医療保険を発売、と記載されています。
以前は外資系保険会社が参入しやすいよう、医療保険やがん保険の取り扱いは外資系等に限定されていました。そのため、日本への参入が早かったアフラックやメットライフアリコは古くから取り扱いをしていました。ソニー生命やNKSJひまわり生命も、以前は外国の資本が入っていたので、日本の保険会社よりも早く発売できました。
損保系の生保はほとんどが設立から20年も経っていなく、2001年に医療保険やがん保険等(第3分野)への単品商品参入が解禁されて以降に医療保険等を発売開始しました。
どこの保険会社も、医療保険やがん保険を発売する前は、入院や手術の保障を死亡保険に付加する「特約」として取り揃えていました。
このように、15年前は医療保険やがん保険を取り扱う保険会社がかなり限られていて、医療保険の商品数も今ほどは存在していなかったのです。
では、保障内容はどうだったのでしょうか?次のページで、現在と15年前の保障内容の違いをみていきます。