医療保険/医療保険の見直し方

どうする?15年前に加入した医療保険(2ページ目)

15年前というと、現在40歳前後の人にとっては社会人になって間もない頃でしょう。当時加入した医療保険は、今でも安心できる保障内容になっていますか?保障見直しの必要性について考えてみました。

松浦 建二

執筆者:松浦 建二

医療保険ガイド

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15年前と今の保険の保障内容の違い

時代によって保障内容は変化しています

時代によって保障内容は変化しています

15年前に医療保険へ加入していた人はさほど多くなく、ほとんどが定期付き終身保険など、死亡保障の保険に特約として医療保障を付加していました。

当時から医療保険や医療保障特約の保障目的は大して変わっていませんが、細かな設定では今と異なる箇所も見受けられます。

■医療保険と医療保障特約の違い
医療保険は医療保障が主契約であり、医療保障特約は他の死亡保障(終身保険等)が主契約となっています。保障としてはどちらも一緒ですが、自由度に大きな違いがあります。

医療保障特約は、多くの場面で主契約の影響を受けます。例えば、主契約の死亡保障を減額しようとすると、特約もあわせて減額しなければならない可能性があります。保険料の払込期間は、基本的に主契約と同じにしなければなりません。もし、夫の死亡保険に妻の医療保障を付けていると、夫が死亡すると妻の医療保障は消滅してしまいます。医療保障特約は当然、主契約と同じ保険会社の商品となります。

もし単品の医療保険であれば、これらの制約はないので、自由に保障を設定することができます。

■1回あたりの入院保障限度日数の違い
今では1回の入院で保障される限度日数は60日型が主流となっていますが、当時は60日型ではなく120日型が主流でした。なぜ120日型が主流だったかはわかりませんが、現在60日型が主流なのには背景があります。各保険会社が厚生労働省の患者調査等の平均入院(在院)日数データを見て60日で十分だと判断したこと、120日型より60日型のほうが保険料を安く設定できて販売を拡大しやすかったこと、などが挙げられます。
参照:平均入院日数は3年で1割も短縮!!

■保障期間の違い
今でこそ医療保険の保障期間は終身が主流ですが、当時は70歳や80歳までの定期保障が多く存在していました。公的保険制度との兼ね合いや、保険会社のリスク的判断によるものと思われます。このタイプは数十年の保険期間を経て期間満了になるので、解約返戻金が期間中にある程度存在していたとしても、期間満了時にはゼロになります。

■掛け捨ての終身医療がない
今では、保障は安心できる終身で、保険料は割安な掛け捨てタイプの終身医療保険がたくさん登場していますが、当時の終身医療保険には貯蓄性(解約返戻金や生存給付金等)があり、掛け捨て型の終身医療保険は見かけませんでした。

■がん保険の保障内容の違い
がん保険では、最近は診断給付金を複数回受け取れる商品が増えていますが、以前は1回のみだったり、診断給付金の保障自体がなかったりしていました。さらに古いがん保険だと、手術給付金の保障もないがん保険もあるようです。

では、15年前に加入した医療保険は見直したほうがよいのでしょうか?次のページで確認を!
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