介護しているのは主に配偶者
介護は本当に重労働だわ |
国民生活基礎調査の概況によると、要介護者等と同居している家族が最も多く60.0%、次に別居している家族等の介護者が10.7%、そして事業者が12.0%となっています。同居している家族では、配偶者、子、子の配偶者の順になっています。最も頼りになるのは配偶者と言うことですが、配偶者も同世代でしょうから、かなり大変な状況が想像できます。
介護している人は多くの悩みやストレスがある
介護はされる方も大変ですが、介護する方も大変です。その為、介護をしている人の多くが悩みやストレスを抱えています。どのような悩みやストレスを抱えているのか確認してみました。介護者の悩みやストレスの原因の割合(複数回答)(単位:%) |
男性 | 女性 | |
家族の病気や介護 | 67.8 | 75.8 |
自分の病気や介護 | 35.1 | 29.8 |
家族との人間関係 | 16.3 | 22.4 |
自由にできる時間がない | 12.5 | 22.3 |
収入・家計・借金等 | 21.3 | 19.3 |
自分の仕事 | 17.0 | 13.7 |
家事 | 9.8 | 10.8 |
生きがいに関すること | 9.7 | 10.2 |
家族以外との人間関係 | 6.1 | 8.8 |
家族の仕事 | 4.3 | 6.3 |
資料:厚生労働省『平成19年国民生活基礎調査の概況』より |
表からは、仕事や自由な時間を犠牲にして介護をし、人間関係やお金の悩みを抱えている姿が浮かんできます。さらには配偶者等の介護をしていながら、自分自身の病気や介護も気になっていることが伝わってきます。
公的な介護保険制度や民間の介護保険、医療保険等への加入によってお金の悩みを解消することができれば、それによってある程度他のストレスも解消できるかもしれません。ただ、それでもやはり家族の協力や、安心できる社会保障制度等が重要になります。今まで介護に縁のなかった人でも、いざという時に慌てることのないよう、介護の現状をある程度は知っておくようにしましょう!
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【関連リンク】
・ 厚生労働省:平成19年国民生活基礎調査の概況
・ 厚生労働省:介護保険事業状況報告(暫定)平成20年3月分
・ 介護保険って何を保障してくれる保険なの?(All About 医療保険)
・ 介護保険(All About 医療保険)