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二世帯住宅で暮らす/親の介護を考えた工夫・プランニング

【実験】車椅子で家と外を行き来してみる(2ページ目)

二世帯住宅には欠かせない、将来の介護の問題。今回は、車椅子実験の続編です。家の中と外とを行き来して、生活のしやすさを確かめてみました。

提供:旭化成ホームズ(ヘーベルハウス)
松本 吉彦

執筆者:松本 吉彦

二世帯住宅で暮らすガイド

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3.車椅子でデッキに出る

車椅子
【写真3-1】デッキが床と同じ高さで、サッシ下枠に車椅子用配慮があれば、外に出ることができます
1階の場合、床と同じ高さにデッキを造り、サッシの下枠が車椅子に配慮されたものであれば、自走車椅子で外部に出ることができます【写真3-1】。

サッシ枠は防水上の理由から、外側が階段状の段差があるものが多かったのですが、最近はレールの下に排水弁を設けるなどして、防水性と段差なしが両立できるものが出てきました。

サッシ
【写真3-2】車椅子の車輪が横向きになってもはまらないようにレールの溝が狭くなっている
この場合レールがフラットなだけではなく、レールの間隔が、車椅子の車輪がはまらないように狭くなっていることも重要なポイントです。【写真3-2】【写真3-3】

サッシ
【写真3-3】レールの間隔が、車椅子の車輪より狭くなっていることが重要




4.車椅子でベランダに出る

車椅子
【写真4-1】サッシ枠に高さがあるのが一般的な構造
2階の場合、ベランダの水が室内に入らないよう、サッシ枠に高さがあり、それをまたいで外に出なければならないような構造がほとんどだと思います【写真4-1】。
車椅子
【写真4-2】室内側にスロープを設置した状態
こうした場合でも、ベランダ側にすのこ状のデッキを造ってサッシ枠と同じ高さにし、室内側には、玄関框の場合と同じようにスロープを設置することで、介助者がいれば車椅子でベランダに出ることができます【写真4-2】。





以上、2回にわたって車椅子での走行実験のご紹介をしました。二世帯住宅の親世帯を子世帯家族だけでなく、地域の施設と連携して進めていく備えは、今後ますます重要になるでしょう。

この記事によって、どのような備えが必要なのか、少しでもイメージしていただき、家造りに生かしていただければ幸いに思います。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
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