ビジネスマナー/ビジネススキル

部下との接し方を考えるための3冊(3ページ目)

春は昇進・昇格のシーズンです。今年初めて上司になる方も、ベテラン上司の方も、この機会に、部下との接し方について考えてみませんか? 春に読みたい、ガイドおすすめの3冊を紹介します。

執筆者:高田 貴久


人間心理のメカニズムに迫る

影響力の武器
ロバート・B・チャルディーニ (著)「影響力の武器」

「影響力の武器」

最後の一冊は、これも古典的名作である「影響力の武器」です。副題は「なぜ、人は動かされるのか」。セールスマンや勧誘者など、「人にYesと言わせるプロたち」のテクニックを解析し、人間心理のメカニズムを解明した名著です。巷では、「読むと性格が悪くなる」本としても有名ですね。

書籍の分類としては、お手軽な「ハウ・ツーもの」というよりは学術書に近く、装丁もハードカバーなので、一見近寄りがたい印象です。一般的な書店では、見つけることも困難かもしれません。しかし内容は、身近な事例が豊富で読みやすく、あっという間に読破できてしまうでしょう。もちろんamazon等で容易に入手可能です。

著者によると、人間には、思わず自動的にYesと言ってしまう、固定的な行動パターンがあり、それを巧みに活用することで、人を動かすことができる、とのことです。これだけでも、どんな内容なのか興味がわいてきませんか?

本作では、その行動パターンを全部で6つに分類して紹介しています。この本の内容を知っているだけで、ビジネスを優位に進めたり、周りの人との人間関係を上手くコントロールすることができそうですね。また、それぞれ「防衛法」も書かれていますので、自分はだまされやすい人間だと感じている人にも、有益かもしれません。

以上ガイドおすすめの3冊を簡単にご紹介しました。上記3冊はいずれも、世の中的にも評価の高い本です。これらの本から自分にとって必要なエッセンスを抽出し、あなたなりの上司像を確立する手助けにしてくださいね。

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