ビジネスマナー/ビジネススキル

部下との接し方を考えるための3冊

春は昇進・昇格のシーズンです。今年初めて上司になる方も、ベテラン上司の方も、この機会に、部下との接し方について考えてみませんか? 春に読みたい、ガイドおすすめの3冊を紹介します。

執筆者:高田 貴久

上司像を創りあげるきっかけに

よい上司とは
よい上司とはどういうものだろうか

日差しが暖かくなり、桜の開花もまもなくです。いよいよ春が近づいてきましたね。春といえば、昇進・昇格のシーズンです。

今年新たに管理職になる方、新入社員が入社して初めて先輩という立場になる方は、「理想の上司像」について、模索している最中だと思います。また、部下をもつ立場になって久しい方も、「できる部下を育成し、信頼される上司になる」ことにお悩みの方も多いのではないでしょうか。

今回は、そんなみなさんにおすすめの本を3冊紹介します。本には、過去の経験や叡智が凝縮されています。これらの本をあなたの本棚に加えることで、自分なりの上司像を創りあげるきっかけにして下さい。

今年こそは「できる人を育てられる人」になる

なぜ『できる人』は『できる人』を育てられないのか
吉田典生(編集)「なぜ『できる人』は『できる人』を育てられないのか」

「なぜ『できる人』は『できる人』を育てられないのか?」

1冊目は、比較的新しいコーチングの本、「なぜ『できる人』は『できる人』を育てられないのか?」です。タイトルを見てドキっとした人は、すでに「『できる人』を育てられない人」になりかけている可能性がありますよ。

この本では、「できる人」が率いる集団が必ずしも「できる組織」にならないことを指摘し、「できる人を育てる人」になるためのポイントが書かれています。

「できる人」には自分ができるがために、1人でがんばりすぎてしまったり、できない人の気持ちがわからない、という「陥りやすい罠」があります。そして、自分のやり方や、自分の頭の回転速度、自分の常識を周りの人におしつけてしまうがために、組織をダメにしてしまう傾向がある、というのが著者の主張です。どうです? 思い当たることがありませんか?

しかし、1人でできる仕事には限界があります。大きな仕事を成し遂げるためには、周りの人や部下の力を引き出すことが不可欠です。自分は能力があるのに、部下が育たないという悩みをお持ちの方は、ぜひ一読してみてください。「できる人を育てる人」になるための突破口がひらけると思います。

なお興味のある方には、同じ著者の第二段「『できる人』で終わる人、『伸ばす人』に変わる人」もおすすめです。コーチングの手法を取り入れて、具体的にどのようなコミュニケーションをとれば「伸ばす人」に変われるのか、わかりやすく解説されています。

2冊目は、「人間関係の原則」ともいえる古典中の古典のあの本です。次ページ


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