文章:宇都出 雅巳(All About「コーチング・マネジメント」旧ガイド)
仕事であれ、プライベートであれ、大切なお客さまを上手に接待することには、とても気を使いますよね。あまり堅苦しくなってもだめですし、かといって、あまり気安くしてもいけない。
「どうやったらお客さまを上手にに接待できるのか?」
そのポイントを“接待の達人”である銀座のママ、さらにはホストから学びましょう。
《CONTENTS》
●銀座ママ曰く:「できる女は自分を語らない」(1P目)●銀座ママ曰く:「よく知っていますね、と言われたら赤信号」(1P目)●ホスト曰く:「売れっ子は聞き上手」(2P目)●ホスト曰く:「客のシグナルを見逃すな」(2P目)●ホスト曰く:「一流ホストは、客の言いなりにならない」 (3P目)●コーチ曰く:「とにかく相手を見て、臨機応変に」(3P目)銀座ママ曰く:「できる女は自分を語らない」
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| 長い歴史の中で培われた接待術とは? |
「お客さまを楽しませなければ……」と思って、はまりやすいワナが「一所懸命面白い話をしようとする」ことです。次のようなことはありませんか?
「実はこんな話があって……」と、あなたがとっておきの話をすると、お客が興味深げに聴いてくれた。さらにいろいろと話をしたけれども、だんだんとお客のテンションが落ちていってしまった……。
これは銀座でも新人のホステスに多いパターンです。相手の話を聴くのではなく、自分の話ばかりしてしまう。お客も最初は聴いてくれていても、だんだんと退屈し、最後には店に来てくれなくなります。
「自分を語ることで客を楽しませようとするのがアマチュアなら、客に語らせることでなごませるのがプロなのである。」 (『銀座バイブル』より)
お客に「語らせる」ために大事なのは、あなたが
質問することです。
「最近どうでした?」とあなたが質問すれば、お客は否が応でも「最近どうだったかなあ?」といろいろなことを考え始めます。あなたが質問することが呼び水となり、だんだんとお客の記憶を活性化させていきます。
お客が話し始めたら、すかさず相づちを打ったり、お客の言葉を繰り返しながら、相手の話にただついていきます。
あなたが聴きたい話ではなく、
お客が話したい話を聴くことです。
「語る」よりも
「語らせる」。「楽しませる」よりも
「なごませる」ことがポイントです。
銀座ママ曰く:「よく知っていますね、と言われたら赤信号」
「自分の話を得意気にするなんて、そんな野暮なことはしませんよ。」
そんな人も油断は禁物です。お客が話をしていても、ついつい話をお客から奪っているかもしれませんよ。次のようなことはありませんか?
お客が話している話題の中で、自分が知っていることが出てくると、「それ、私も聞いたことがありますよ」と言って、自分の知識も提供する。お客からは
「よく知っていますね」と感心され、あなたは恐縮しながらも、まんざらではない。そして、気がつくと、お客と意見を戦わせていた……。
これまた銀座の未熟なホステスにみられる悪いパターン。「お客さまの話題に付いていけるように」と新聞やニュースを見ることは大事ですが、それをひけらかすと逆効果。お客は
「よく知っているね」と笑っていても、いい気分ではなく、離れていきます。
大事なのは、「それで、どうなるんですか?」と、
無知の立場からお客の話に感心すること。あくまで主役はお客です。お客が話している話題でもなければ、ましてやあなたでもありません。
「無知を装った聞き上手というのは、意外に難しいのだ。頭の回転が速くなくては無理で、本物のおバカさんには、できない芸当なのである」(『銀座バイブル』より)
「知識」よりも
「無知」。
自信を持って「無知」になることがポイントです。
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