たなか たくや
税理士であるガイドが避けては通れない税金の問題について、専門用語もかみくだいてわかりやすく解説。
退職金への課税額が上がった? 勤続年数が5年以下の人は増税に
今まで退職金にかかる税金の計算時には、最後に1/2を掛けることで税金を少なくできて、優遇されていたといえます。ところが、令和4年分の所得税から、勤続年数が5年以下で退職金をもらう場合「短期退職所得等」とされ、計算時に1/2にできる制度が廃止される場合があるという税制改正が行われました。
宝くじの当せん金は非課税。ところが買い方で贈与税が課されることも?
個人が宝くじを購入し、当せん金があたってもそもそも非課税なので、税金を払う必要はありません。しかし、グループで購入資金を持ち寄り、宝くじを購入して当せんし、一人が当せん金を受け取り、その後グループメンバーに分配した場合には「個人から個人への財産の贈与」となり、贈与税が課される可能性もあります。ここでは、宝くじを購入する上での税法上の注意点について解説しています。
競馬で儲かったら税金はどうなる?儲けが年間50万円を超えなければ無税
競馬や競輪で儲かっても税金は課されます。競馬の儲けは「一時所得」となります。「一時所得」については特別控除額50万円があるので、つまり競馬で得た「1年間の儲け」から馬券代(必要経費)を引いた金額が50万円以下であれば、税金は払わなくてすむということです。ハズレ馬券でも必要経費にできるケースは過去にありましたが、特別なケースにおいてです。
中途退職者は確定申告を行う必要あり!所得税・住民税を適切な額にしよう
中途退職をして現在失業中という方は確定申告をすることで、払い過ぎた所得税が還付される可能性があります。また確定申告を行うことで、翌年度の住民税の額が下がる可能性もあります。チェックすべきなのが源泉徴収票です。中途退職した人の源泉徴収票に記載されている金額は3つしかありません。
配偶者控除の所得基準は48万円以下!「所得制限」を超えないようにするためには?所得額を減らす方法
扶養控除や配偶者控除の所得基準が「48万円以下」というように税法の基準には所得を基準に設けられているものがあります。サラリーマン、パートなどの給与所得者向けに「所得制限」に引っかからないようにする方法を解説します。
課税所得金額900万円以下だったら、配当控除は確定申告したほうがお得
確定申告をして配当控除を受けることで、課税所得金額によっては、譲渡所得・配当所得にかかる税率がお得になる場合があります。さらに課税所得金額900万円までの人が、配当控除を利用する場合、住民税不要制度を選択することで、所得税の配当控除、住民税の申告不要、国民健康保険や後期高齢者医療保険にも影響を与えずに節税できます。
特定口座・源泉徴収ありで株取引をして、利益がでたら、確定申告の「住民税申告不要」欄に注意を
確定申告書A様式、B様式ともに第二表の下部の「住民税に関する事項」の中に「申告不要」欄が設けられています。この欄については、株や投資信託の取引をしている人は特に注意が必要です。所得税・住民税の算定に影響を及ぼすばかりか、国民健康保険や後期高齢者医療保険の算定にも影響を与えます。
確定申告書、配偶者控除・配偶者特別控除の「区分」欄には何を書く?
確定申告書の配偶者控除・配偶者特別控除の欄に「区分1」と「区分2」が設けられていることは見過ごしがちです。区分1には配偶者控除の適用になるのか、あるいは配偶者特別控除の適用になるのかを記入します。「区分2」には配偶者控除や配偶者特別控除の対象となる配偶者が国外居住親族である場合に記入します。
確定申告書、扶養控除の「区分」欄には何を書く?
近年、税金の申告漏れを防ぐために、確定申告書の用紙には「区分」欄が増えています。扶養控除の記入欄にも、「区分」欄が設けられています。この欄に記入が必要となるのは適用対象扶養親族が国外居住親族である場合だけです。つまり国外留学、ホームステイ等をしている親族がいる場合に記入が必要となるわけです。
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