糖尿病
糖尿病と腸内細菌
研究が進むとともに、糖尿病と腸内細菌の関係がいわれるようになってきました。国内外で発表されている、糖尿病と腸内細菌に関連する情報を集めました。
記事一覧
乳酸菌を飲んで血糖値改善!新しい治療法になるか?
ガイド記事河合 勝幸ラクトバチルス・ガセリ(ガセリ菌)のお味はよくご存知でしょう?rDNAガセリ菌はカプセルになるようですが……乳酸菌カプセルを飲むと血糖値が下がる!という夢の様なプロバイオティクスの話題で世界中が持ち切りです。まだまだ動物実験の段階ですが、新しい糖尿病治療法への道が拓けるような奇想天外な論文が2015...続きを読む
糖尿病とプロバイオティクス、プレバイオティクス
ガイド記事河合 勝幸市販のプロバイオティクス(写真はビフィズス菌と乳酸菌の一例)とプレバイオティクス(写真はラクトスクロース)を組み合わせて手術の2日前から摂り始め、術後40日間続けました。術後の炎症を抑えた論文があります前記事の「糖尿病と腸内細菌小児発症の1型糖尿病にも関与か!?」では腸内細菌が産生する酪酸(短鎖脂肪...続きを読む
糖尿病と腸内細菌 小児発症の1型糖尿病にも関与か!?
ガイド記事河合 勝幸かわいい子供たちを1型糖尿病のような自己免疫性疾患から守るための研究が進んでいます(写真は病気とは関係ありません)自分の体を守る免疫システムが誤ってインスリンを産生する膵臓のベータ細胞を破壊してしまう1型糖尿病に、腸内細菌が関わっている可能性を示す発表が続いています。2014年6月12日の糖尿病専門...続きを読む
呼気中のメタンと水素がメタボや糖尿病の兆候になる!?
ガイド記事河合 勝幸肥満の一因が腸内細菌にもあるのなら、プロバイオテックサプリやターゲットを絞った抗生物質の利用で操作できる時代が近づきます呼気(はく息)の微量ガスを分析するのは痛くも痒くもありません。呼気にメタンと水素の両方が含まれているとBMIや体脂肪率が大きくなるという研究が2013年3月に米国で発表されました。...続きを読む
腸内細菌と糖尿病…その深い関係の研究(2)
ガイド記事河合 勝幸意外と知らない!腸は最大の免疫器官NIHでは口や鼻、皮膚、胃腸、尿生殖器にすむ細菌の生態系を2008年から5年間で解明しようとしています。盲腸炎でおなじみの虫垂(ちゅうすい)は、いとも簡単に切除されるので役立たずと思われがちですが、虫垂は大切な免疫機能をになっているリンパ組織。意外にも腸は最大の免疫...続きを読む
腸内細菌と糖尿病…その深い関係の研究(1)
ガイド記事河合 勝幸NIHでは口や鼻、皮膚、胃腸、尿生殖器にすむ細菌の生態系を2008年から5年間で解明しようとしています。まるで健康雑誌の見出しみたいなタイトルですが、「病気と腸内細菌」研究のイニシアチブを取っているのは世界最大の医学シンクタンク、NIH(米・国立衛生研究所)や日本の理化学研究所ですから目を離せません...続きを読む