書籍・雑誌
話題の本関連情報(14ページ目)
芥川・直木賞ほか、各種文学賞の受賞作や受賞作品を解説しています。
記事一覧
『パズル・パレス』
ガイド記事梅村 千恵『ダ・ヴィンチ・コード』のダン・ブラウンの驚愕のデビュー作。情報通信の「迷宮」で起こる事件、危機、また危機・・・スピード感、スリルたっぷりの娯楽大作『パズル・パレス』(上・下)・ダン・ブラウン(著)・価格:各1890円(税込)■あの超ベストセラー作家が誘う理系な「迷宮」。解読不可能な暗号が諜報機関の...続きを読む
『終末のフール』
ガイド記事梅村 千恵世界の「寿命」は、あと3年。未来なき世界を、仙台の団地で生きる人々それぞれの物語『終末のフール』・伊坂幸太郎(著)・価格:1470円(税込)■「世界の終わり」まで残り3年。地方都市の団地における人間群像を著者らしい「奇妙な明るさ」で描き出す今もっともノっている書き手のひとりである著者。新作が出るたび...続きを読む
『讃歌』
ガイド記事梅村 千恵無名の音楽家の演奏に感動した男が制作したTVドキュメントをきっかけに、彼女は一躍スターに。だが・・・TV・音楽業界を舞台に「感動」の正体に迫る『讃歌』・篠田節子(著)・価格:1785円(税込)■「○○系」という安易なカテゴライズを拒否する懐の深さ。著者の力量に改めて瞠目みっちりと実が詰まって、かつ骨...続きを読む
『今夜は心だけ抱いて』
ガイド記事梅村 千恵母・47歳、娘・17歳。身体が入れ替わって・・・ココロとカラダの「年齢」差が教えてくれたもの。それは・・・『今夜は心だけ抱いて』・唯川恵(著)・価格:1680円(税込)■母と娘のカラダが入れ替わって・・・寓話めいた設定。でも、物語はきわめてリアル!『肩ごしの恋人』で直木賞を受賞し、女性の恋や日常をリ...続きを読む
『弥勒の月』
ガイド記事梅村 千恵『バッテリー』の著者、初の時代小説。屈折した男の魅力、普遍的なテーマ、ラストのサプライズ・・・物語の醍醐味いっぱい!『弥勒の月』・あさのあつこ(著)・価格:1680円(税込)■磨きぬかれた構成、語彙。さすが!それ以上に読む者を魅きつけるのは・・・野球に賭ける少年を描いた『バッテリー』の文庫化で支持層...続きを読む
『ガール』
ガイド記事梅村 千恵悩みも焦りもあるけれど、それでもちゃんと働きます!キュートでたくましい30代働く女性を描いた傑作短編5編『ガール』・奥田英朗(著)・価格:1470円(税込)この本を買いたい!■30代働く女性たちを主人公にした連作短編集。悩んでるけど、焦っているけど、それでもちゃんと働きます!キュートでリアルな女たち...続きを読む
『青山娼館』
ガイド記事梅村 千恵舞台は、高級娼館。かけがえのない存在を喪った主人公が生きるために選んだこと。それは・・・『青山娼館』・小池真理子(著)・価格:1575円(税込)この本を買いたい!■高級娼館を舞台に、絶望から立ち上がろうとする女性の魂の彷徨を描く長編作もうずいぶん昔になってしまったが、『恋』に出逢って以来、この方の作...続きを読む
『おやすみ、こわい夢を見ないように』
ガイド記事梅村 千恵『対岸の彼女』で直木賞を受賞した著者の最新連作集。テーマは、愛、ではなく・・・『おやすみ、こわい夢を見ないように』・角田光代(著)・価格:1470円(税込)この本を買いたい!■人気の著者が、日常と共存する「憎しみ」を描き出した7編。「後味の悪さ」が魅力!?『対岸の彼女』で直木賞を受賞、『空中庭園』が...続きを読む
第134回芥川賞、直木賞決定!
ガイド記事梅村 千恵「男の至上愛」を描いた、この作品で、ついに受賞去る1月17日、第134回芥川賞、直木賞が決定した。芥川賞には、絲山秋子『沖で待つ』、直木賞は東野圭吾『容疑者Xの献身』。ここ数年、若い受賞者が話題を集めてきたが、今年は両賞とも何度も候補になったことのある書き手の受賞となった。■純文学・エンタメのボーダ...続きを読む
『わくらば日記』
ガイド記事梅村 千恵気鋭の直木賞作家の最新作。昭和30年代、東京・下町を舞台に、常人にはない力をもつ少女を主人公にした、切なく温かく懐かしい連作集『わくらば日記』・朱川湊人(著)・価格:1470円(税込)この本を買いたい!■昭和30年代の東京を下町。常人には見えないものが「見える」美少女が「見てしまう」ものは・・・直木...続きを読む