相手がいる事故の場合、まずは「法律上の損害賠償責任を負っている」ということが前提になります。
過失割合が何%(仮に90%でも5%でも)でも契約者に法律上の損害賠償責任があるから保険会社が対処するということです。
逆に言うと過失がないなら相手に対して保険で支払う必要がないということになります。
ですから過失がないあるいは過失0%を主張するようなケースの事故ではアドバイスをしてくれることはあっても保険会社は表立って動いてはくれません。
今回の事例はかなり特殊なケースではあります。保険会社がだめなら自分でということになりますが相手が話し合いに応じてこなければ、この事例は金額的に少額訴訟ということも考えられます。
少額訴訟にもコストはいくらでもかかりますので、今回のように相手に請求する金額が少ないような場合にはコストとしては回収できてもしれています。
それでもそうするかあるいはもう関わらないと考えるかは個々人の考え方によります。
もっとも被害額が大きくなれば事故処理の事情はまた当然に変わってきます。
交通事故は事故の形態や相手の人間性によってもその処理が大きく変わってきますから、大きな事故でも誠意を持って対処されることもあれば、小さな事故で大きくモメルこともあります。
そんなときに過失ゼロを主張する場合には、ある程度自分自身で対処が必要になるケースがでてきます。
[今日の教訓] 過失がなければ保険会社は表立って動けない。 |
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