ネット銀行とは? 口座開設前に知っておきたいこと
インターネットで取引を行うのがインターネット銀行(以下、ネット銀行)です。ネット銀行には、店舗がなくインターネット取引だけのインターネット専業銀行と、店舗もあるがインターネット取引に力を入れている銀行があります。ネット銀行では通帳が原則発行されないため、プリンタで印刷して銀行取引の記録を保存しておこう
また、地方銀行の中には、インターネット上にインターネット支店を開設しているところがあります。インターネット支店に口座を開いた場合は、原則、実在の支店窓口は利用できず、インターネットで取引を行います。
<ネット銀行口座開設前に 目次>
ネット銀行の取引、必需品はパソコンだけ?
ネット銀行を利用するには、当然、インターネットに接続できるパソコンは必需品。さらにあると便利なのがプリンターです。なぜなら、ネット銀行では原則、通帳は発行されず、取引の記録はネット上で確認するからです。確認できるのは決められた期間の銀行が多く、例えば前々月分までなど。銀行によって、この期間は違ってきます。
安全に利用するために、また家計管理の点からも、銀行取引の記録は保存しておくのが鉄則です(申し込めば、取引明細書を郵送してもらえる銀行もあります。ただし手数料が必要なことも)。
毎月末にネット銀行の取引履歴を印刷、またはダウンロードを
プリンターがあれば、月末に1カ月分の入出金や残高を印刷しておくことができます。1年後には、年間のお金の動きの記録が残ります。ネット銀行をメインバンクにする人には家計簿代わりに、ネット定期を中心に利用する人には資産簿の代わりになります。また、口座を開設するときの申し込み用紙を自分で印刷する銀行もありますから、プリンターがあると便利です。多くの銀行では取引明細をエクセルなどにダウンロードもできるので、自分のパソコンにダウンロードしておけば、過去の記録を保存できます。
ネット銀行選び、まずは提携ATMをチェック!
さて次は、自分に合うネット銀行の選び方です。ネット銀行はパソコンを使って、インターネット上で定期預金や振込などの取引ができます。しかし、ネット上ではできないこともあります。それは、口座への現金の出し入れです。ネット銀行の提携ATMが自宅から徒歩圏内や、通勤途中などに使えるかどうかを確認
- 振り込む→ほとんどの場合、振込手数料がかかる
- 提携ATMを使って現金で出し入れする→手数料無料の提携ATMがある
ネット銀行と相性がいいのは、ゆうちょ銀行ATMと、コンビ二のセブン-イレブンなどにあるセブン銀行ATM。ほとんどのネット銀行では、このどちらか、あるいは両方のATMが使えます。口座を開きたいネット銀行が、どこのATMと提携しているか、必ず確認しましょう。
ネット銀行選び、次に取扱商品をチェック
ネット銀行に口座を開こうという人が、一番興味があるのは、きっと金利が高めのネット定期ですよね。ネット定期の金利を調べて比較検討するのも、もちろんいいのですが、金利は頻繁に変更されています。またキャンペーンなどにより、今月はA銀行が高くても、来月はB銀行のほうが高い、なんてこともあります。ある時点での金利差にこだわるよりも、その銀行の個性をチェックしておいたほうが、後々便利に使えます。
ネット銀行では、ネット定期以外にも、投資信託や外貨預金、住宅ローンも取り扱っています。取扱商品とサービスをチェック! 各銀行のホームページを見て、自分と相性がよさそうなところを探しましょう。
口座開設に必要なのは、本人確認書類
口座を開きたいネット銀行は決まりましたか? 次はいよいよ申し込みです。ネット銀行の口座開設を申し込むには、通常、ホームページから住所や名前などを入力して送信します。その際、ログインパスワードの登録や、重要な取引をする際の本人確認の合言葉の登録(銀行により方法はいろいろです)なども行う場合が多いので、忘れないようにしてください。申し込みの後、本人確認書類(住民票の写しや運転免許証のコピーなど)を郵送します。ネット銀行の口座は、自分で登録したパスワードを忘れるとログインできなくなってしまいます
- スマートフォン専用アプリをダウンロードし、アプリを使って本人確認書類を撮影して送る
- 本人限定受取郵便でキャッシュカードを受け取る
ネット銀行を安全に使うために注意したいこと
ネット銀行で取引をするときに注意したいことがいくつかあります。●自分のいつものパソコンを使う
不正取引から身を守るために。銀行によっては、いつもと違うパソコンからログインすると合言葉を求められたり、取引ができなかったりする場合もあります。
●必ず公式ホームページからログインする
偽のサイトなどに誘導されないためです。
●定期的に取引を印刷したりダウンロードしたりしておく
不正な取引に気づくためです。
各銀行はセキュリティに気を配っていますが、自分でも注意して使いこなしましょう。
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