普通預金より金利が高い定期預金とは

「銀行にお金を預ける」といいますが、これは銀行にお金を貸しているのと同じことです。

期間を約束して預けると金利が高くなるのが定期預金

期間を約束して預けると金利が高くなるのが定期預金



「とりあえず貸すけど、使いたくなったらすぐに返してね」というのが普通預金です。いつでも出し入れできます。

これに対し、「1年くらいは使う予定がないから、1年間貸すけど、1年後に返してね」と、期間を決めて貸すのが定期預金です。約束したのだから、約束の日までは返してもらえません。いったん定期預金にしたお金は、約束の日=満期までおろせません。

どちらの場合も、お金を貸したお礼として、銀行からは貸したお金より少し多めに(この多い部分が利子です)返してもらえます。

逆の立場、お金を借りる側(=銀行)になって考えてみましょう。

相手に「返して」といわれたとき、すぐに返さなきゃいけないお金(普通預金)は、安心して使えませんね。

「1年後まで」と約束したお金(定期預金)は、その間は、別の人に貸すなどして活用することができます。その分、お礼をたくさんあげたくなりませんか?決まった期間、預ける代わりに、普通預金よりもお礼(=利子)をたくさんもらえるのが定期預金なのです。

100万円預けたとき、普通預金と定期預金の金利の差は

現在は超低金利のため、定期預金の金利は普通預金よりも高いものの、その差はわずか。しかし今後、金利が上がれば、差が開いていくでしょう。また定期預金の中には、インターネットで預け入れる通称ネット定期があり、こちらは店舗などの経費が少なくてすむ分、金利が高くなっています。

現在の普通預金金利の例・・・0.001%(都市銀行)
現在の定期預金金利の例・・・0.2%(香川銀行セルフうどん支店・金利トッピング定期預金の場合)

貯めたいお金は定期預金、が家計管理の基本

銀行にお金を預けることは、貸すと同時に保管してもらうことでもあります。日本では今、銀行に預けてもたいした利子がつかないと、家庭のタンス預金に多くのお金が眠っているといわれていますが、盗まれたり、火事で燃えて無くなったりしても、誰も保証してはくれません。定期預金は、銀行が倒産しても元本1000万円までなら利子も含めて保証されます(戻ってきます)。

もう一つ、家計管理の上では、貯めたいお金を定期預金にしておくことで、生活費として使う普通預金と区別できるメリットがあります。満期以外は原則、解約できないので、手をつけにくくお金がちゃんと残ります。

預ける期間は1カ月から10年まで選べる

定期預金の期間は、1カ月、3カ月、6カ月、1年、2年、3年、5年など。銀行にもよりますが最長では10年まで預けることができます。預けたお金を何に、いつごろ使うか、などを考えて自分で期間を選びます。

満期日を自分で指定できる定期預金も

期日指定定期と呼ばれる定期預金もあります。これは、例えば預け入れから1年などの据置期間を過ぎれば、自分で満期の日を指定できる定期預金です。2年7カ月目におろすなどということができるので、車の買い替えに使いたいなど、使う目的や時期が決まっているお金を預けておくのに向いています。

固定金利がほとんどだが、変動金利の定期預金もある

さて、定期預金のお楽しみである利子の付き方ですが、もともと定期預金と言えば固定金利でした。固定金利とは、預け入れの時点で金利は○%と約束して、満期までその金利が採用され、その金利分の利子をもらえるというもの。受取額があらかじめ計算できます。

一方、変動金利の定期預金もあります。変動金利とは、例えば半年おきに世の中の状況に合わせて金利が変更される仕組みです。満期時の受取額をあらかじめ予測することができません。その代わり、途中で金利が上がれば、固定金利の定期預金よりも利子をたくさんもらえる可能性があります。一時期、各銀行は変動金利の定期預金をこぞって発売しましたが、現在は一部の銀行でのみ取り扱っています。

期間は同じでも、いくら預けるかで金利が違う

固定金利で、1カ月、1年などの期間を決めて預ける定期預金のことを、都市銀行などでは愛称として「スーパー定期」と呼びます。「スーパー定期」は預入金額が300万円未満か300万円以上かで金利が異なり、預入金額300万円以上の場合は「スーパー定期300」と呼んで区別しています。固定金利で、預入金額が1000万円以上の定期預金を「大口定期」と呼びます。

いずれも同じ仕組みの定期預金ですが、「スーパー定期」、「スーパー定期300」、「大口定期」の順に金利が高くなる銀行がほとんど。預け入れる金額が大きいほど、預け入れる期間が長いほど、定期預金の金利は高くなるのが原則です。ただし、期間が長いのに金利が低かったり、そもそも長期の定期預金を扱っていない銀行もあります。先行きが見えない中で、長期にわたり金利を約束することは銀行にとってリスクでもあるからです。

 気になる金利は、どうやってきまる?

預金の金利は、各銀行が自由に決めていいことになっています。とはいえ、あまり高い金利をつけると払えないかもしれません。銀行は、預かったお金を別の人や会社に貸す、投資をするなどして利益を得ているので、どれくらい稼げるかは、その時々の経済情勢の影響を受けます。ある銀行だけが飛び抜けて高い金利をつけることはなかなか難しいのです。

そんな中、ネット定期は、店舗を維持する費用などの経費を減らすことにより高い金利を提供しています。また、ボーナスシーズンに期間限定の特別金利キャンペーンを行うなど、各銀行はそれぞれに預金を集めるための工夫をしています。

預けていたお金を途中で使いたくなったら?

定期預金を満期日以前に解約することを中途解約といいます。約束より早く解約するので、利子を減らされてしまいます。どれくらい減らされるかは、預け入れていた期間により違います。預けてすぐなら普通預金と同じ利子に。満期日近くなら90%もらえるなど、銀行ごとに決められています。途中で解約したからといって、預けたお金=元本まで減るということはありません。

定期預金の利子には20%の税金と復興特別所得税とがかかる

定期預金に預けることで増えたお金=利子は所得として扱われ、20%の税金が引かれます。利子の実際の手取りは20%を差し引いて80%になります。

さらに2013年1月から2037年12月までの25年間は、東日本大震災からの復興のために復興特別所得税が追加されるので(20%の税金の所得税部分15%に対して2.1%)、20.315%の税金が差し引かれます。

せっかくついた利子から税金を引かれてしまうわけですが、とはいえ定期預金のメリットは元本割れせずに安全なこと、普通預金よりは利子が多いことです。活用したい基本の預金といえます。


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