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4つのPで決まる投資信託の品質

投資信託を選ぶときに、短期的な成績だけで選ぶ人が多すぎます。投資をギャンブルとしないために、本質的なファンドの見分け方を知りましょう。それは4つのPなのです!

北川 邦弘

執筆者:北川 邦弘

はじめての資産運用ガイド

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投資信託は、間違いなく庶民の資産形成の柱となっていきます。現在の日本の投信残高は約70兆円(この1年で28%増)ですが、この投資累計額は401kからの流入を考えると将来は10倍になっても不思議はありません。

しかし、リスク商品はその見極め方を間違えると、良薬ではなくて、劇薬になったり、副作用をおこしたりしますので注意が必要です。投資信託の品質を決める「4つのP」をご案内しましょう!

パフォーマンスのPは騰落率

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投資信託は毀誉褒貶のはげしい金融商品。マスコミや専門家でも正しく理解できている人は少ない・・・
最初のPは、いわずと知れた投資信託の騰落率Performanceです。まあ、これを気にしないで買う人はいないので、だれもが注目する成績です。

よく雑誌や新聞には、1カ月や1年という短期的な騰落率によるランキングが掲載されますが、短期的な騰落率にこだわることは禁物です。良かったものが悪くなり、悪かったものが良くなるのは、この世の常でありますし、特に投資信託のランキングは大きく変化します。

5年前に上位半数に連続ランクされたファンドのうち、5年後の今も上位半数を維持している優秀なファンドは11本のうち1本しかないという統計もあります(厚生年金基金連合会運用調査部「厚生年金基金の資産運用」より)。

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厚生年金基金連合会が運用会社の成績をチャート化したところ、短期的な成績ランクはめまぐるしく入れ替わり、まるでスパゲッテイのようなチャートになった!短期的な成績は将来の運用に対する評価にはまったく役に立たないと結論づけた。

では、わたくしたちはどうしたらいいかというと、長期的な(たとえば、3年とか5年間の)パフォーマンスに注目することです。

ポリシーのPは投資哲学


売れなくていいと思って発売される投資信託はありませんが、運用よりも販売戦略が優先されているファンドはけっこうあります。ファンドの哲学Policyが、その会社の営業優先なのか?投資家の利益を優先するのか?その運用の目的がどこにあるか?は奥の深い問題です。

そして売れているファンドが良いファンドとは限らないのは、投資家がそのファンドのポリシーをありのまま理解していないことが多いからです。というか、逆にいえば、未熟な方針や下手な運用術を隠すために、ポリシーを美辞麗句で固めているファンドが、よく売れているということもあります。私たちが客観的な選び方を強く説いているワケも、こうした業界のダークサイドが存在するからです。

私たちが豊かになるための投資信託とは、長期間(10年とか20年)にわたり成長を続けるイキの長いファンドです。短期的な値上がり期待をほのめかすようなファンドや射幸心をあおる投資信託は買ってはいけません。証券会社の知名度や広告の素晴らしさも投資信託の品質とは無関係です。また、ITだとか環境だとかBRIC’sとか耳障りのよいテーマを追いかけるようなファンドもいかがなものかと思います。

幼稚なポリシーの投資信託をどこで見分けるか?一般の人にもできることは、純資産額の推移を見ることです。往々にして、設定と同時にバカ売れして、ブームが過ぎると1~2年で縮小する投資信託は、売ってもうける(証券会社や運用会社が)ための投資信託であって、投資家がもうかる投資信託ではありません。

投資信託の品質を決定する4つのP。残りの2つのPは何でしょうか? 答えは次のページで
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