資産運用/資産運用をするときの鉄則

大投資家の名言 ピーター・リンチ(2ページ目)

アメリカ人をリッチにした男といわれたリンチの言葉は、アマチュア投資家にとっても有用な示唆に富んでいます。こんな偉大なファンドマネージャーでも、やることは基本を貫くこと。見習いたいものです!

北川 邦弘

執筆者:北川 邦弘

はじめての資産運用ガイド

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もっともうまくいく投資は、もっともビジネスライク(合理的)に行われる

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現在、リンチはFidelity Management & Research Coの副会長として働いているが、多くの時間を慈善活動に費やしている。
彼は、テクニックやタクティックスではなくて、あくまでも合理的な投資術を貫いていました。投資対象となる企業を徹底的に調べあげ、精力的に会社訪問や経営者との面談を行っていたのです。新婚旅行中にも10社近い会社訪問を行っていたというのですから、頭が下がります。

そのおかげで、多くのアメリカ人がリッチになりました。そして、アクテイブ・ファンドのメリットを強烈に印象付けました。

ブル(牡牛、強気相場を指す)とベア(熊、弱気相場を指す)の物語りも、印象的です。

「誰でも犯しがちな大きな過ちの一つは、相場が調整に入りそうだということで、それを避けようとして、株式や株式投信を売ってしまうことです。また、次に来るであろう調整局面を待って株を買おうと、現金を寝かせておくのも間違いです。たとえて言えば、熊をやり過ごそうと身を隠していて、牡牛とともに走る機会を失う、ということになるでしょうか。」(「ピーター・リンチの株の教科書」から引用)

ピーター・リンチは、アマチュア投資家がタイミングを計ることでお金を失っていくのを見て、「ブル」と「ベア」のドラマからの解放を提案しました。良い銘柄を持っていれば、タイミングを計らずに相場に対して中立でいることをすすめたのです。そして、資金投入はドルコスト平均法による定時定額購入のすすめです。

【関連記事】ドルコスト平均法で気楽に投資を始めよう!

このポイントも、長期投資を哲学にしたグレアムやバフェットの系譜を引く思想であります。

≪大投資家の名言 バックナンバー≫

■ジム・ロジャーズ
■ジョージ・ソロス
■ベンジャミン・グレアム
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