型式別料率クラス
料率クラスは固定されているわけではないのです。
• 対人(1~9クラス)
• 対物(1~9クラス)
• 傷害(1~9クラス)
• 車両(1~9クラス)
(例) 日産 エルグランド 型式E511 平成21年下期の料率クラス
<車両5 対人5 対物4 傷害5>
ところがこの料率クラスは固定されているものではありません。この型式のクルマに乗っている全体の事故率などを参考にしながら改定されています。
ちなみに上記のエルグランドですが、1年前(平成20年)の料率クラスを見ると以下のようになっています。
<車両5 対人4 対物4 傷害4>
対人料率クラスと傷害料率クラスが上がっています。結果契約内容やノンフリート等級制度のランクによっても異なりますが、1年間事故がなくても自動車保険料が高くなったということがありえるわけです。
これは車種ではなく型式で決まっているということを覚えておきましょう。同じエルグランドでも型式NE51は対人料率クラスのみ前年に比べて1つ下がっているだけですし、MNE51は前年度と変更がありません。
このように上がるだけでなく料率クラスが下がることもありますから自動車保険のノンフリート等級の割引が進む以上の割引になることもあります。
また保険料率そのものが改定されることもありますので、こうしたことも自動車保険料にプラスやマイナスに反映したりします。
つまり自分が事故を起こした起こさない(自動車保険のノンフリート等級の動きとは別で)と関係なく自動車保険料が動くことがあるわけです。
損害保険ガイドから今日のポイント
自動車保険料は事故がなくても上がることがある。こうした自動車保険の制度とノンフリート等級、保険料算出の仕組みについて是非知っておこう。【関連記事】
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