損害保険/損害保険関連情報

積立保険の満期返戻金が戻らない?(2ページ目)

運用環境が好転してきた積立保険。今後積立保険を利用する人も増えてくると思いますが、なぜか満期返戻金が戻ってこないことがある?どういうことなのかガイドが解説します。

平野 敦之

執筆者:平野 敦之

損害保険ガイド

  • Comment Page Icon

満期返戻金が戻らないことがある?

加入している保険の規定や要件などはよく確認しておきましょう。
 
それでは実際に満期返戻金が戻らないことがあるのでしょうか?損害保険会社が経営破たんしたわけでもないのにそんなことがあるのかというと、次のような規定があるのです。

一般的には積立の火災保険などでは保険金額100%支払った場合、積立の傷害保険でも死亡保険金を支払った場合やこれと同等の保険金を支払う後遺障害が発生した場合に保険契約自体はその段階で終了します。それは保険期間の途中であったとしてもです。

これを「全損終了」と言います。

そしてこのとき所定の保険金を支払い、全損終了するとともに満期返戻金として返されるべきお金は返されない規定になっています。

ちなみにこの規定は通常積立型の自動車保険にも存在します。例えば保険の対象者(被保険者という)とその家族全員が死亡する事故で、これにより契約車両が損害を修理できない(全損)状態で上記の者全員に搭乗者傷害保険の死亡保険金が支払われる場合などがこれに該当します。

細かい規定は各保険商品で異なることがあるので、それぞれ確認して頂きたいのですが、イメージとして火災保険でも傷害保険でも自動車保険でもそれなりに大きな事故が発生して所定の保険金が支払われると全損終了するということです。


  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます