地震火災保険はどう選ぶ? |
統計上の数字では全国平均の地震保険の加入率は23.0%、火災保険への付帯率が46.5%となっています(2009年度)。
世帯数全体でみた場合の加入率では2割程度ですが、火災保険への付帯率(地震保険は単独では加入できないため)では5割近くまで上昇しつつあります。
今回は地震保険の仕組みや選び方のポイントについて解説します。
地震保険の仕組み
地震保険の基本的な仕組みを簡単に復習しておきます。細かいところは色々ありますが、覚えておいてポイントは以下の通りです。- 地震保険は単独加入できない(火災保険とセット)
- 居住用の建物や家財が保険目的の対象
- 設定できる保険金額(補償額)に制限がある(火災保険の30%~50%で設定、さらに建物5,000万円・家財1,000万円限度)
- 地震保険は、民間損保の引き受けている保険契約を政府が再保険している
- 地震が原因で火災が発生しても火災保険では補償されない
地震保険については、地震災害が同じタイミングで広範囲に大きな損害をもたらす為、再保険によって国がその仕組みに関与していると考えてください。
そうすると地震保険そのものはどこの保険会社で加入しても、加入できる限度額や地震保険料率が変わるわけではないのです。ですからこの観点からすると地震保険を選ぶと言っても実はそんなに選択肢がないということになります。
それではどこの損害保険会社で地震保険に加入しても何一つ変わることがないかというとそういうものでもありません。