3)たいして使う理由がないお金の使い方
使う理由が特にないのになんとなく使ってしまうようなお金も、死んだお金の使い方といえます。お店で服や雑貨を気に入って衝動買いしたものの、実際に使ったのは一回か二回、なんていうのはまさにこの使い方です。あるいは、なんとなく毎日買ってしまっているコーヒーやお菓子などもこのカテゴリーです。よく考えてみると買わなくてもいいものを、なんとなく習慣で(=つまり惰性で)買ってしまったり、あるいは一時のストレス解消で買ってしまっているわけです。惰性で消費していますから、あまり買い物の満足もありません。お金は十分に使われているとはいえません。
お金を使うときには、ほんのちょっとでいいから「このお金使わなくちゃいけないかな?」と考えてみるといいと思います。あるいは「このお金、使わなくてもいいんじゃない」と逆に問いかけてみてもいいと思います。意外に使わなくてもいいお金はたくさんあることに気づくと思います(逆に世の中にはお金を使わせるたくさんの誘惑が潜んでいることにも気づくと思います)。
私もスターバックスなどでお茶をすることがありますが、ここで300円くらい払って何が得られるか考えます。ノートパソコンを開いて書きかけの原稿を進めたりして、せっかく払ったお金がムダにならないようにします。もちろん、のんびりぼーっとしてリラックスすることに300円の価値を見つけることもあります。
毎日300円でも節約できれば、1カ月するうちに1万円が残ります。1万円まとまったときに、もっと満足のいく買い物をひとつしたほうが、満足度の合計では大きいかもしれません。毎日300円節約して2%で運用し続けることができれば、30年後には450万円にもなります。
なんとなくだらだらと使う買い物や、その後使われない衝動的な買い物の満足は一瞬で通り過ぎていきますが、実はたいしてあなたを満足させてくれないのです。じっくり考えてみましょう。
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(後編の目次)
4)感動や喜びのないお金の使い方
5)発展性やつながりのないお金の使い方
6)使った後で後悔するお金の使い方
まとめ「せっかく使うお金!有意義に使おう!」