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「お金は銀行に預けるな」なんてウソだ!?(2ページ目)

最近「お金は銀行に預けるな」という本が売れているようです。しかし、お金を銀行に預けることの意味もまたあるのです。今回はあえて挑戦的に「お金を銀行に預けることの意味」を説明してみます。

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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その1:貯金は資産形成の第一歩である

第一に、貯金をすることは、資産形成の第一歩である、ということです。特に若い人はそうですが、最初はほとんどゼロから資産を作り始めます。そして、できれば定年までに自宅の不動産+3000万円程度の老後資産を作っていくことを目指します。

いずれにせよ、「貯めることのスタート」を切らなければなりません。わざわざスタートについて強調していますが、現代ほどスタートが切りにくい時代はありません。ちょっとしたお金がなくても、とりあえずクレジットで買い物ができたり、ちょっとした借り入れができる時代において、貯め続ける、ということはしんどいし、厳しいことなのです。一番肝心なのは「始めること」です。

それでは、最初の1万円の積立をどこで行うでしょうか。タンス預金は論外とすれば、金融機関に口座を作るほかありません。そのとき、いきなり証券口座を開設してそこに全額貯める方法を私はお薦めできません(あえて証券口座でMMFを買うのも一策ですが)。現実的には窓口が近くにあり、直接開設の手続きができ、出し入れが簡単な口座がいいでしょう。そうなると必然的に銀行や信金・信組ということになるはずです。

私達の人生は、実は金融機関とどうつきあっていくかとほぼ同義です。少なくとも、これからの私達は銀行・証券会社・投信会社とつきあっていくことが欠かせません。その第一歩が銀行の預金口座なのです。そこをミスリードして、銀行不要論に誤解しないようにする必要があります。(ちなみに、「お金は銀行に預けるな」でも、全額をリスク資産に投下しようとは言っていません)

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はじめに|貯金はスタートライン|貯金を残してリスクを下げる貯金を多くしてリスクを加減貯金は自分のためまとめ
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