ボーナスをメインバンクの普通預金に入れっぱなしにすると危ない

ボーナスシーズンです。振込を待ちわびている人、早めの支給でもうほくほく顔の人と様々でしょう。

今年のボーナスは悪くない水準が予想されているようで、前年比プラスの見込みと言われています。使い道に(うれしく)悩んでいる人も多いかもしれません。

ところが、ボーナスをうまく使えない人もいます。気がつけばズルズル使ってしまって、思ったほど目的を持って使えなかったというパターンです。

この失敗、多くの場合、「いつもの給与振込口座にボーナスも入れっぱなしだった」というパターンのように見受けられます。

マネーハックの発想でいえば、これが間違いのもとです。

「見える額」が「使っていい額」という誘惑になってしまう

給料振り込み口座は、「1カ月の生活費のある口座」という感覚が強いと思います。給与振込日の数日前には1万円を切っていて、給与振り込み日に1カ月分の生活費がチャージされるような感覚で使っている場合です。

こういう人は「見える額」つまり残高照会したら表示される額を「使っていい額」と考えてしまいます。そのためボーナスが入金されたとき「ボーナス分XX万円+給与の残り額YY万円」ということが理屈では分かっていても、ボーナス分をずるずると取り崩してしまいます。

これを気の弱さで片付けるのは簡単ですが、毎日家計を切り詰めながらがんばっているところにボーナスというまとまった金額が入金されたためほっとしてしまうことを責めるのは酷だと思います。

そこで、一工夫してみましょう。その「見える額」を減らしてしまえばいいのです。

「自分の目」から隠すための隠し口座を作ろう

隠し口座、というと金持ちが脱税に使うような感じの言葉ですが、普通に暮らしている私たちにとっても「隠し口座」はあると便利です。

昔は額縁の後ろや屋根裏にそっとお金を隠して、目に見えなくしてしまうことを貯金の方法の1つとしました。あれも一種の隠し口座だったわけです。

さすがに今どき、額縁はあまりないでしょうし、屋根裏に隠しておく時代でもありませんが、キャッシュカードを1枚作るだけであなたも「隠し口座」を持つことができます。

給与振込口座であるA銀行以外に、B銀行の口座を作って、ボーナスはそこに移せばいいのです。

メインバンク(給与振込口座)だけを見ている限り、B銀行のお金は「見えないお金」となります。しかしそれだけで、毎日の生活費とボーナスを切り離すことができます。

実はこれ、やっている人は当たり前にやっていることですが、一度もやっていない人は絶対にやってみるべきです。やっぱりちょっと使ってしまうことがあったとしても「全部メインバンクに入れっぱなし」よりは確実にお金が残ることになるでしょう。

作っておくならネットバンクが便利

さて、「隠し口座」とする銀行はどこがいいでしょうか。メインバンクと違う銀行を選ぶのはなかなか大変かもしれませんが、オススメはネット専業の銀行などです。

支店をたくさんもっている銀行とは違い、コンビニATMで使ってもらうことを想定しているので、利用料金を無料としていることが多いからです。これなら入金の手間も簡単ですし、必要なときにもスマートに下ろすことができます。いくつか紹介してみましょう。

みずほ銀行の人なら、イオン銀行にしておくと、みずほ銀行のATMで、イオン銀行のATMがそのまま使えて入出金が平日日中なら無料です。これなら会社の近くのみずほ銀行で「おろして、移す」作業が簡単に行えます。

身近にあるコンビニはセブン-イレブンという人なら、セブン銀行の口座を作っておけば、「会社帰りにメインバンクでおろし、帰りにセブン-イレブンで入金」というだけでOKです。

新生銀行の場合、どこのコンビニでも入出金できたことが魅力でしたが、10月1日から毎月5000円以上の積み立て投資信託をするか、残高200万円以上あるなどの条件をクリアしないと出金時に108円引かれることになります。

それ以外にも、コンビニATMでの入金は原則無料、出金が月数回(利用状況によって回数が異なる)としているのはソニー銀行と住信SBIネット銀行などがあります。

そのほか、ゆうちょ銀行や労働金庫もお得です。隠し口座、自分の好きな金融機関を選んでみるといいでしょう。

あなたの財布に「隠し口座」をもつ

隠し口座といっても、貸金庫のように利用料金を払ったり、利用時間に制限はありません。キャッシュカードは財布に入れておくだけで、隠し口座をもうひとつ持てる、というのはちょっとおもしろいことです。

できれば財布の中でも、取り出しにくいところにカードを忍ばせ、「隠し口座」の気分を楽しんでみてください。

とても単純で簡単なことが、あなたのお金を守ってくれるとしたら、ちょっと楽しいことではないでしょうか。

「そんなことでボーナスが残るはずがないでしょ」「ウソでしょ、それ」と思う人ほど、ぜひやってみてください。
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