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ボーナスで投資デビュー!ただし落とし穴にご注意

ボーナスで投資デビューをしてみたい!と考えるなら、それはとてもいいことです。ぜひ口座開設してみてはどうでしょうか。ただし注意点が3つあります。

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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ボーナスで投資をやってみよう? いいんじゃない!

もし、ボーナスの金額を確認して「投資してみようかな」と思う人がいて、このコラムを読んでいたとしたら、これは絶好のチャンスです。ぜひ投資デビューをおすすめします。

というのも投資というのは、誰かが勝手に始めてくれることはありません。自分で口座開設をして、自分で入金をして、自分で商品を選んで、自分で注文を出さない限り、スタートしないものだからです。

投資をしないということは、いつでもできますが長い目で見てお得とはいえません。あなたのお金を増やすスピードを速める方法が、手軽にかつ有利な条件で利用できるようになっている現在、投資をしないということは、未来のお金の残高を数十万円あるいは数百万円少なくすることになりかねないからです。

そこで今回はマネーハック流に、シンプルで合理的に投資デビューするヒントと注意点を紹介します。
 

口座開設は簡単、勢いで申し込みをしてしまうのが吉

証券会社で投資をする、というイメージがあると思いますが、心理的ハードルは高いと思います。営業の電話が怖い人もいるでしょう。

そういう人はネット証券がおすすめです。ネット専業の証券会社は営業マンが基本的にいないので、電話攻勢の心配はありません。営業マンの思惑に左右されず、自分のペースで売買ができるのもいいところです。

ネット証券については、SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券、カブドットコム証券が代表的です。FX(為替取引)ではなく、株や投資信託での投資デビューすればよいので、まずはこの5社から好みで選べばよいでしょう。

手数料等は常に、競争関係にあるこの選択肢の中であれば、大きな差はありません。デビューのときは「WEBが分かりやすい」とか「WEBのデザインが好み」で決めちゃっても大丈夫です。

申し込みはスマホでOKです。運転免許証とマイナンバーカード(紙のものでよい)は、スマホから撮影して送信することも可能になっています。むしろパソコンで申し込みをすると、一度スマホに移動して撮影することになったりしますので、スマホでいきなりやってもいいくらいです。

口座については「特定口座、源泉徴収あり」にしておけば、売買のときの税金の処理が基本的には自動になります。NISA(少額投資非課税制度)について薦められた場合、まずは不要です。本気で始めるときは、税制優遇が受けられるのでぜひ開設してください。
 

投資デビューの注意点とはじめ方のヒント3つ

投資デビューでわくわくしている人に3つだけアドバイスをしておきます。少しだけ冷静に、かつ合理的に投資を行えるちょっとしたヒントです。
 
投資

冷静かつ合理的に投資デビューする3つのヒント


ヒント1:短期的に稼ごうと思わないこと
まず、あまり短期的に増やそうと思わないでください。超低金利の時代ですから、年3~4%くらいで伸びれば十分だと考えてください。

あまりにも短期で増やそう(来年の春までには2倍にしたい、とか)とすると、たいていの場合、高過ぎるリスクを取らなければならず、むしろ失敗したときのダメージがきつくなります。

たとえばFXで25倍のレバレッジをかけると、10万円で250万円分外貨を買えますが、小さなミスをしただけでむしろ20万円に増やすどころか、10万円は「溶けて」なくなってしまいます。100万円の軍資金が10万円になるのもあっという間です。

初心者なのですから、そんな無理をする必要はありません。まずは短期勝負の発想は、取り下げてみてください。

ヒント2:しばらく下がったとしてもできるだけ付き合う(付き合える金額にすること)
ここ数年、日本や世界の株式市場はおおむね上昇を続けてきました。今しばらくは値下がりをしたり戻ってみたりと忙しい時期ですが、次のマーケットがどう動くかは未知数です。

もし今投資デビューを考えるのであれば、下がる可能性もある、ということは頭に入れておいてください。短期的には20%くらい下がったって株式投資ではおかしいことではありません。

しかし、平均値でいえば株式投資はプラスの利回り、それも定期預金よりも高い利回りに落ち着きますから、値下がりのあとほっておければ含み損の値下がりは消え、運用はプラスになっていくことがほとんどです。しかし初心者ほどこらえられずに損の状態で売ってしまいます。

20%下がっても、焦らずに続けられる投資金額でスタートするということを心がけるとよいでしょう。悩むくらいなら10万円以上、入金しないほうがよいかもしれません。

ヒント3:普通の金融商品を買えばいい 個別株もしくは投資信託でデビューしよう
投資について調べていると、ネットで「実はこれすごいんじゃない?」と思うような商品がヒットしたり、道を歩いていたらいきなり金融商品の勧誘をされることがあります。いずれも、あなたの投資デビューに向いていません。

あなたがもしデビューで何を買うか迷っていたら、「好きな会社の個別株」か「世界中に分散投資をするバランス型の投資信託」で十分です。

個別株でチャレンジしてみたい場合、5万円あれば500社くらい選択肢があります。あの会社も実は買える! ということがあるので、検索してみてください。個別株でチャレンジする場合は、倒産の可能性があるようなバッドニュースがない限り、長く持ち続けることがカギです。

投資信託でチャレンジしてみたい場合、バランス型ファンドで世界の経済の成長をあなたの運用利回りに変えてみるのがよいでしょう。販売手数料ゼロ(ノーロードという)で、年間の運用手数料(運用管理費用もしくは信託報酬という)は、年0.6%以下をセレクトします。こちらも世界の景気が良くなるまで持ち続ければ、ほとんど手間ひまをかけずプラスの運用になるでしょう。

いずれも、先ほど紹介したネット証券で販売されていますし、ネット証券で売っているもの以外、無理に手を出さなくても十分です。
 

少額投資でのデビューはとてもいいこと ぜひ投資デビューを

本を読んだりセミナーを聞いてみるのも大事なことですが、ある程度興味と関心があるようでしたら、無理のない金額を入金して実際に口座を開設、購入してみてください。

生きた投資経験は、株価が上がっても下がってもあなたの大事な財産となります。それは将来投資金額を増やしていくときの助けになるでしょう。

最後になりますが「無理のない金額」でデビューすることは、忘れないようにしてください。最初から無理をして100万円以上入金する必要はないのです。

ボーナスで始めた投資初体験が、あなたの人生を変える大きなきっかけとなるかもしれません。ぜひチャレンジしてみてください。

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