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30代で必ず積むべき資産運用初体験方法

30代あるいは40代で、必ず投資経験を積んでほしいと思います。具体的にはどのような運用をして、どのような経験を重ねておけばいいのか、ポイントをまとめてみます。60歳になって「ネギを背負ったカモ」にならないように!

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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30代から40代で必ず運用経験を積みたい

もし、30代もしくは40代であって、投資経験ゼロであるなら、今すぐここに書かれていることを実行して、投資の実体験を積んでください。

そうしないと、あなたは大きく損をする可能性が山積みだからです。

よく投資をしないと損をすると言われます。しかし、銀行預金だけではあなたは損をしているとか言われてもなかなかぴんとこないかもしれません。

それでも、投資をしないと確実に損をすることがあります。それは「経験を得られない」という損です。

実際に投資をしてみなければ投資について知ることはできません。そして、これからの日本人は何らかの形で投資とつきあっていかなければならない時代になります(実は銀行預金も、リスクが低いとはいえゼロではない「金融商品」なのです)。

そして、経験を積むなら、早いに越したことはありません。早く得られた経験は明日以降の長い人生の中で活用することができますが、数十年先にようやく得た投資経験は、その後にしか活用できないからです。

仮に「投資は私にはいらない」と判断するとしても、経験を積んでから判断するべきです。

もちろん「あなたのお金をとりあえず全額突っ込んで株をやれ」というようなことはいいません。
そこで今回は「30代~40代の投資初体験の積み方」をご紹介します。

「儲かった」経験と「損した」経験を実体験として得たい

まず、基本的なルールです。

必ず「実体験」として投資経験を得てください。本やネットに書かれていた読み物で、机上の論理を学ぶだけではダメです。もちろん勉強は大切ですが、勉強だけでは得られないのが、実体験です。

どんなに雑誌でクロールの技術を学んでも、実際に水に入って、水を飲んだり、筋肉の痛みを覚えなければ、クロールは自分のものになりません。

投資も同じようなものです。最初は売買のボタンを押すのにドキドキし、購入後は数円の値上がり値下がりに一喜一憂し、Yahoo!ファイナンスの価格を何度もリロードしては確認する(売る予定はまったくないのに)ことを経験しなければ、落ち着いて投資をする境地に達することはできません。実体験には大きな意味があるのです。

そして、「儲かった」経験と「損した」経験の両方を得てください。とはいっても、投資を長年続けていけば、自然にどちらの経験も得ることになりますから焦る必要はありません。

まず「損」の経験ですが、投資において百戦無敗のようなことは不可能です。投資でうまくいかなかった経験を得ることは、自分の限界をしっかり見極め、投資とどうつきあっていくかを知るためにも重要です。たまたまうまく儲かったときこそ、実は失敗の経験が必要なのです。むしろ損失経験を得て、初めて投資家として一人前だと思ってください。そこはゲーム終了ではなく、スタートなのです。

そしてもちろん「儲かった」経験は必要です。投資をするのですから、リスクを取った分に値する儲けを得て、その喜びや満足を経験してほしいと思います。投資でお金が増やせることはとても楽しいことでもあります。できれば短期的に利ざやを抜くのではなく、長い目でみてしっかり殖やす方法を経験してほしいところです。

最低限これだけでできる「投資初体験法」は次ページ

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