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「おひとりさま年金生活」はどうなる?!(2ページ目)

「おひとりさまの老後」はやり繰りできるのでしょうか。シングルと既婚者それぞれの老後を考え、その準備方法はあるか探ってみます。

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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シングルライフの「おひとりさまの老後」はどうなる?

まず、考えてみたいのは「シングルライフ」のおひとりさまの老後はどうなるか、という話です。男性も含めて生涯独身である人の割合はおそらく増えていくことでしょう。あるいは、一度結婚したけれど途中で離婚をしてその後シングルで暮らすようなパターンもあります。いずれにせよ、シングルにも老後はやってくるということです。

シングルライフの悩みは、自分の老後は自分で支えていくしかない、ということです。まずは、「おひとりさまの老後」は自分で支えていくという、当たり前の原則をしっかり胸に刻んでおきたいものです。

次に考えたいのはおそらく国の年金だけでは老後の生活費は不足するということです。大きく分けると、国民年金しかもらえないケースと厚生年金ももらえるケースがあります。

まず、正社員としてがんばっている女性は、国民年金分と厚生年金分を受けることができますので、ある程度老後の生活費には見込みが立ちます。シングル女性の平均年金額は12.9万円程度です(2004年年金改正時のモデル)。仮に65歳から平均余命23年間受けたとすれば3560万円にもなります。とはいえ「おひとりさまの老後」の生活費は平均で毎月15.4万円ほどかかりますので(総務省/家計調査、平成19年平均より60歳以上の単身無職世帯)、若干不足することになります。その分を現役時代に積み立てるなどして備えていくことになります。

次に、バイトやパート、契約社員などで厚生年金に加入していない場合です。この場合、国民年金しか受けられないことになります。現在のモデルは満額でも年80万円弱程度、月額6.6万円になっています。あまり多くないように思えますが、これでも23年間受け続けることができれば、1840万円になる老後の財産ですから見逃すことはできません。もし未納している人がいましたら、ぜひきちんと納めておくことをオススメします。そしてその上でできるだけ積立などで老後のための生活費を準備していくのです。

なお、国の年金は、死ぬまで何年でも受けられる仕組みになっていますので、長生きすればするほどたくさんもらえるようになっています。今のところ、男女で平均寿命の長さに違いがあっても、年金受取年数の制限や金額の差はありませんので、女性のほうが長く(多く)年金を受けられる可能性があります。基礎的な生活を支える国の年金制度を軽んじることのないようにしておきましょう。なんだかんだいっても、国の年金は「おひとりさまの老後」を支えることになるはずです。

>>結婚していた場合の「おひとりさまの老後」は? 次ページへ

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