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働く女vs専業主婦?年金の戦い/専業主婦編(3ページ目)

次の年金改正で、消費税よりホットなテーマ、それは「女性と女性の戦い」です。専業主婦にとって第3号被保険者制度はどういう意味があるのでしょうか。

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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女性と女性、年金の戦いの結末はどうなる?

さて、できるだけ中立的な立場から、「女性と女性の年金問題」について考えてみました。実は男性にも関係しているテーマですが、積極的に女性同士でも議論してみてほしい課題なのです。

離婚のとき、専業主婦が夫の厚生年金を分割してもらう仕組みができました。これは夫の稼ぎは夫婦共同の稼ぎであって、その厚生年金保険料は2人に属するものだという考え方があります。

だとすれば、専業主婦(第3号被保険者)の国民年金保険料もきちんと夫婦の範囲で払うべきではないでしょうか。少なくとも共働きしている男女や独身の男女に負担を強いるべきものではありません。

この問題は、女性の生き方が多様であることがハードルとなってなかなか決着がつけられないテーマとなっています。しかし、「弱者としての第3号被保険者」は守らなければならない、という紋切り型の議論が現実にそぐわないことはそろそろ認めるべきだと思います。

働く女性(働く専業主婦も含めて)と、本当に専業主婦である人を比べれば、もしかすると第3号被保険者のほうがメリットを多く享受している立場なのかもしれません。また、この制度こそが女性がどんどん働いて稼ぐという取り組みを押さえつけているのかもしれません。

今よく話題になる基礎年金の保険料を消費税にする案は、こうした第3号被保険者についても買い物の額に応じて保険料を負担してもらう変化を秘めています。女性と女性の年金問題を知ると、年金制度の将来像がまた違って見えてくるかもしれません。ぜひぜひいろいろ考えてみてください。

今回の年金改正で、第3号被保険者についても忌憚のない議論が行われ、見直しが行われることに期待したいと思います。


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