元来のドバイを感じる市場(スーク)めぐり
熱心に値段交渉をするアラブ人カップル |
ドバイというと、近代的なイメージが最初に思い浮かぶかもしれませんが、それはここ最近開発されたごく一部の新しいドバイのこと。アラビア湾の入り口に位置するドバイは、元来アラビアンナイトの世界を彷彿させるようなエキゾチックな場所なのです。
今回はドバイの人々の生活に長い間、密着していた伝統的なスークをご紹介します。スークとは、小さな店が軒を連ねるアラブの伝統的な市場のこと。「何でも取り揃えています!」というタイプのスークは珍しく、金の売買ならゴールドスーク、だとか香辛料ならスパイススークというように販売するジャンルごとの専門スークが一般的です。ドバイには、3つの大きなスークと魚、野菜、肉などを取り扱うスークがいくつか存在します。ここでは、代表的な「ゴールドスーク」、「スパイススーク」、「テキスタイルスーク」をご紹介します。
豪華絢爛! 眩しすぎる、ゴールド・スーク
夜が特ににぎやかなゴールドスーク風景 |
18kのクリスタルのネックレス、200ディルハム程度(約6,400円)。値段はデザインや当日のレートによってピンからキリまで
このスークの主力商品といえば18kですが、22k、24k……金の延べ棒までもがリクエストすれば購入できるのです。カラーはイエロー、ホワイト、ピンクと人気色を全て網羅しています。デザインも現地で人気のインディアンスタイルの派手なものからヨーロピアンテイストのシックなものまで何でも揃います。
ゴールドスークの入り口。当日の換金レートなどが電光掲示板で確認できる
ゴールドスークは決して観光客向けの市場という訳ではなく、現地の人にとっても馴染みの深いスークです。現地の人にとってもスークでの値段交渉は日常的な行為で、交渉が長引く場合には、お店の人がなんとお茶やジュースをご馳走してくれることまであるのです。
お客さんが5人も入れば満員になってしまうような小さな店舗から、ドバイ最大手の宝石店D’damasや、インドの大手宝飾店Joy Alukkasなどお店の規模は大小様々。支払いは、国際都市ドバイだけあって世界中の通貨を利用できます。ドル、ユーロ、ポンドは勿論のこと、日本円だって使えるのです。大抵の店ではクレジットカードも使用できますのでご安心を。
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■Gold Souk(ゴールドスーク)
住所:デイラ地区(※ドバイには日本のような地名や番地がない)
アクセス:スパイススークからタクシーで5分
営業時間:9:30~13:00/16:00~22:00(※金曜は午後のみ営業)