イスラム教国ならではのルール
アバヤとブルカを身にまとう女性(マネキン)
■服装
女性がノースリーブやワンピースなどをホテル内で着用するのは基本的に問題はないです。ですが、男性人口が圧倒的に多いドバイでの過度な肌の露出は出来るだけ控えましょう(特にモスク内)。ホテルやモール内では冷房が強いので、寒さ対策の意味でもストールやカーディガンを持参することをおすすめします。日焼け対策に帽子や日傘、サングラスも有効です。
■エチケット
イスラム教徒の異性に対しては、相手が求めてこない限り、こちらから握手を要求してはいけません。日本人同士でも公共の場で抱きついたり、キスはご法度です。特にラマダン(イスラムの断食月)には公共の場で手をつなぐ程度の行為でもイスラム教徒の人々にとって、失礼にあたります。相手の文化を思いやる気持ちで控えるのがよいでしょう。
■アルコール
イスラム教では基本的にアルコールは禁じられています。ですが、異教徒の多いドバイでは、リカーライセンス(お酒の販売許可)を持つ五つ星ホテル内のレストラン等でお酒を楽しむことができます。
ビール、カクテル、ワイン(スパークリング含む)などは、日本のホテルで出される金額とさほど変わらないはず。しかしシャンパンだけは例外です。ホテルでシャンパン(ヴーヴ・クリコやモエ・シャンドンなど)を飲むと1杯が3,600円くらいします(サービス料金別)。
ガイドがドバイに住み始めた頃、シャンパンを2、3杯飲んで、支払いの時にいざ伝票を見ると、間違っているのではないかと思うほどの値段が書かれてあり、びっくりした経験があります。値段を気にせずスパークリングワインを飲みたい時には、シャンパン以外をリクエストして。南レバノン産やアフリカ産の安価で美味しいワインがドバイではおすすめです。
ドバイの治安
比較的安全ですが、市場(スーク)、ショッピングモールなど混雑する場所でのスリ、置き引き、痴漢、ドラッグ・レイプなどの被害も報告されています。イスラム教を重んじるドバイでは日本と違ってアダルトビデオ、ヌード写真や風俗は禁止されています。女性と全く接点のない環境で、禁欲的に働いている男性もたくさんいます。最近では水着を着た女性を見物したり、撮影する目的の為にわざわざ遠くからビーチにやってくる男性が増加し、警察が取り締まっているなんてこともあるようです。
また、ドバイでのアジア人売春婦(違法)の多さから、日本人女性が売春婦と間違えられることが実は少なくありません。男性が必要以上に近寄ってきたら特に気をつけてください。店員やタクシードライバーのなかにも、商品やおつりを渡す時に手を必要以上に触ってくるような人もいるのでご注意ください。