5 焼岳温泉 ガーデンホテル
1. 析出物多し
2. 少塩味、薬味多め CO2 408.2
3. グリーンになる湯とのことだが 今回は透明
新平湯温泉はかなりの広い範囲に渡って温泉宿が分布しており、上から一宝水、上地ヶ根、古宝館地区、禅通寺、新平湯、一重ヶ根という地区にまたがって、平湯から栃尾までの街道沿いに温泉宿が並んで建っている。全部で46軒ほどの宿が点在している。
これだけの温泉宿があるのだから各地域で別温泉地として個性を出したほうが良いと思う。その中でも一番上流の一宝水地区にあるのが別温泉名を名乗る焼岳温泉である。ガーデンホテル焼岳という。
大きなホテルで玄関前には列車が置いてあり、鉄道好きなオーナーなのかもしれない。温泉は内湯と混浴ゾーンに別れており、内湯では岩に析出物が良く付いた浴槽と深い立ち湯がある。この温泉はうぐいすの湯と命名されており、成分中にクロレラが含有されていてうぐいす色(薄緑)になるということが、パンフレットに記載されている。
泉質は総計3158mgの食塩重曹泉で57.2度の源泉である。毎分226リットルと湯量も豊富である。ただしクロレラ含有というのは不思議で、緑色なのはHS 0.3mgとH2S 0.6mgの硫黄分ではないかと疑ってしまった。実際に見てみると透明であるが深い立ち湯の写真を見ると緑色に写っている。また広い露天風呂も微妙であるが緑かかっているように写った。
露天風呂の中央にある源泉湯口が素晴らしい、褐色の析出物の山になっていて、その中央から源泉が弱く注がれている。析出物のだるまのような奇妙な造形なので、たくさん写真を撮ってしまった。CO2が408mgも含有されているので新鮮な湧出直後であれば析出物が付着するのであろう。ここは見事に析出物の山が出来上がっていた。湯の観察は透明、重曹特有の薬味多目+少塩味、湯の香あり。と記録した。パンフレットには非常に美しい緑色の湯が掲載されているが、そのような時に来てみたいものだ。
焼岳温泉 ガーデンホテル
岐阜県高山市奥飛騨温泉郷新平湯焼岳温泉
TEL. 0578-9-2811
【料金】大人 2000円 会員1000円
12:00〜21:00
上高地の公式サイトはこちら
※この記事に書かれている情報は2007年時点のものです。ご利用の際には最新情報をご確認ください。
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