絶景、秘湯 上高地、平湯の温泉群



上高地は全国でも屈指の観光地で、美しい梓川の流れと穂高連峰の眺望でたくさんの人が訪れています。上高地には火山の焼岳があり温泉の熱源となってたくさんの温泉が湧出しています。野湯や秘湯、民家を移築した鄙びた宿などの温泉地がたくさんあります。その中で上高地に近い温泉5ヶ所。野湯の赤怒谷温泉、中の湯温泉「卜伝の湯」、平湯温泉2ヶ所、焼岳温泉などのレポート



 

  1 赤怒谷温泉 野湯 


1. パイプから噴気とともに渓谷へ落下している野湯
2. 上高地手前の美しい渓谷にある
3. 硫黄分あり
4. 快適な野湯


赤怒谷1
この噴気下が野湯だ

上高地周辺には温泉がかなりある。沢渡温泉や坂巻温泉や中の湯、さらに上高地温泉もある。火山の焼岳直下であるので、水蒸気爆発をするほどの温熱地帯である。峠を越えれば平湯を中心とした温泉郷が密集している。中の湯の旧露天風呂は国道に沿ってあったので、昔は浴槽から車窓と手を振り合ったものである。そして古い中の湯は浴槽が各所に点在し、湯治場のような雰囲気でよかった。


赤怒谷2
析出物の岩の中が浴槽

この地域一帯に温泉が湧出しているのであろう。現在でも噴気が漂い、中の湯旧露天風呂も入浴できそうである。少し下流の赤怒谷という地点にも温泉が湧出し、沢に落下しているとのことで、訪問してみた。噴気が勢い良く噴出しているパイプから強い湯気が出ているが、その一部は湯になって落下している。

赤怒谷3
渓流沿いの湯溜り

水量の多い美しい渓流にあり、落下地点は岩の上である。そこには長年の温泉の流れによって析出物の山になっている。そこで冷まされた湯が、周囲そちこちの岩の窪みに溜まり、入浴可能になっている。なかなか快適な野湯である。

赤怒谷4
岩から下を見ると浴槽がある

適温で、深さもある湯溜まりで入浴した。高温の単純硫黄泉だと推測するが、薄緑色透明、少たまご味+芒硝薬味 硫黄臭と観察した。硫黄分は仄かなのでこの源泉直の野湯であるから判別できていると思われ、施設にしたら硫黄臭は飛んでしまうであろう。


赤怒谷温泉 野湯
長野県松本市安曇
電話. なし
利用料金: 0円 
営業時間:なし
定休日. なし
  • 赤怒谷温泉 野湯 

      2 中の湯温泉 卜伝の湯(再訪3回目)


    1. 洞窟奥からの鉄泉は温度が下がっている
    2. 中の湯の硫黄泉を多く混合している
    3. 足元湧出の金気の多い源泉も湧出し35度ある 



    朴伝1
    小さな湯小屋が朴伝の湯

    中の湯は以前川沿いに宿があったが、水蒸気爆発の事故で山の中腹に移転した。卜伝の湯は以前のまま存在している。足元湧出の天然洞窟風呂で、天然記念物的な貴重な温泉である。しかし温度がヌルイので中の湯の強力な硫黄泉を足している。3回目の訪問であるが、天然洞窟に温泉が湧出しているということが凄いことである。浴槽に向うと熱い熱気が来るので窓を開け放つ、また暗いので目を慣らすのに、しばし時間がかかる。

    朴伝2
    洞窟の中にある緑褐色の湯

    洞窟奥から鉄鉱泉が湧出し、また足元の岩からも金気の多い温泉が湧出している。洞窟奥の源泉は20度台であろうが、足元湧出の源泉は35度とのことである。そこに中の湯からの熱い単純硫黄泉を足している。

    朴伝3
    最も奥から源泉が湧出している

    薄褐色、少酸味+渋味、金気臭+硫黄臭ありという感触で、硫黄泉と鉄泉の混合であることが感知できる。赤い湯の華と硫黄の白い湯の華が浮遊している。分析表によると卜伝の湯は40.6度の単純泉で鉄分は2.0mgの少ないものであるが、洞窟全体から染み出る金気分で鉄分はもっと多くなっているのであろう。洞窟奥から自然湧出している鉱泉は金気分多量である。

    朴伝4
    洞窟風呂全景

    上高地に行く釜トンネルのたもとで、渓流の流れも美しく、素晴らしい立地の温泉である、これらを考え合わせると天然記念物的な温泉浴槽であることは間違い無い。


    中の湯温泉 卜伝の湯 
    長野県松本市安曇中の湯
    電話. 0263-95-2407(中の湯温泉旅館)
    利用料金:30分間500円、貸切制なので待つことあり。
    営業時間:8時~18時
    定休日. 要連絡
  • 中の湯温泉 卜伝の湯 


    次は安房峠を越えて、岐阜県奥飛騨の平湯温泉、2ヵ所