女湯石組内湯浴槽 |
また露天風呂は圧巻である。箒川の中州に作られている。橋を渡ってゆく。台風などの洪水の時には水没するそうである。ワイルドな岩組露天風呂が混浴と貸切と2箇所あった。渓流の眺めが良く、この宿はここの露天風呂が一番と思った。
中洲にある露天風呂 |
別館の手前に黒ずんだ建物が挟まっている。尾崎紅葉の部屋のある建屋である。旧館の入口から立派なもので現在のエントランスよりもずっと良い。2階は大広間で格天井の古い意匠であった。紅葉の間はさらに古い造りで明治30年築である。紅葉が執筆に滞在したのは32年と記録されてあった。
旧館の玄関内部 |
昔の造りは和紙の障子が部屋の仕切りで廊下を挟んで外部とは簡単な木戸だけで、現在とは比べ物もないくらい通気性があり、冬は寒いものであった。
明治築の紅葉の間 |
しかし私やほか少ない人数であろうが、快適な空調の現代旅館よりもここに泊まりたいと思ってしまう。コタツの中に入り寒くなれば湯に入りに行くなどは良いと思ってしまう。現代人は快適が普通なので、非日常という意味でテント泊や昔の客室なども面白いと思う。
塩原畑下温泉 清琴楼
那須塩原市下塩原458
Tel (0287)32-3121
日帰り営業時間:要連絡
日帰り入浴:\500
※この記事に書かれている情報は2007年冬季のものです。ご利用の際には最新情報をご確認ください。
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