塩原温泉の混浴、白濁湯、源泉3ヶ所
塩原あら湯には白濁した酸性硫黄泉が湧出し共同湯も3ヶ所あり開放されている。その中で足元湧出源泉の「むじなの湯」共同湯、古町温泉の混浴共同湯「もみじの湯」、畑下温泉の老舗旅館「清琴楼」のレポート。
1 塩原あら湯 むじなの湯共同湯(再訪)
1. 足元湧出の共同湯
2. 半分に仕切り男女別になった
3. H2S 36.3mg
4. 薄い白濁
斜面にくっついた湯小屋 |
あら湯の白眉はむじなの湯共同湯であろう。岩肌が露出した浴槽で足元自噴の貴重な源泉を利用している。以前は混浴であったが男女別に仕切られ半分になってしまった。一番初めに来た時には岩肌も今より多く露出していてワイルドな共同湯であった。まず岩のところに壁が出来て、その後仕切りが出来た。時間の流れとともに残念な推移をしている。
木造りの共同湯内部 |
分析表では59.2度、PH2.4、総計1792mgの温泉である。寺の湯と同じ酸性含硫黄明礬泉(H、S、Al―SO4)である。遊離硫化水素は36.3mgとやや少なめになっている。しかし足元湧出であり新鮮なので硫黄臭は多い。色は新鮮なために薄い白濁である。熟成されれば白濁するであろう。酸味は水素イオン4.0mgで少酸味がある。
ここの奥の穴から源泉が湧出している |
男湯は岩肌が少ししか露出しておらず、女湯側には大きな穴があると思われる。この奥から自噴しているので、以前はこの洞窟のような穴の中に入って、温泉を満喫したものであった。やや熱めの湯が足元や腰付近から湧出し素晴らしい温泉体験であった。今回も岩に近づくと足元から熱い湯が湧き出しており、貴重な足元湧出温泉の感触はかろうじて体験できた。仕切りが残念であるがそれがなければ高得点であろう。この仕切りは単に混浴の楽しみだけでなく、温泉本来の楽しみも減少していたのは否めない。
塩原あら湯 むじなの湯共同湯
栃木県那須郡塩原町大字湯本塩原42
Tel 0287-32-2512(塩原温泉観光協会)
営業時間:7:00~18:00
日帰り入浴:\300
次は川沿いの混浴露天風呂 もみじの湯共同湯