秘湯、コバルトブルーの野湯「金華湯」
島牧村にある到達困難な山奥の野湯、石灰華が棚田状に発達した日本のミニパムッカレ「金華湯」のレポート。延々とオフロードをバイクで到達したが道路が決壊しており徒歩1時間あまりを要した。白亜の斜面に湯が溢れ4箇所の浴槽が出来ていた。
1 金華湯
1. 決壊した道路をオフロードバイクで突破
2. 真っ白な石灰華の棚田のような温泉
3. 熊除けの鈴は必携
薄い水色に澄んだ入浴前の金華湯 |
モッタ温泉の御主人の話だと金華湯への道はゲートが閉まっているとのこと、バイクしか行けない。いろいろと当たってもらい、知人のヤマハのセロー225ccを借りることが出来た。ゲートの横をすり抜けて行く。朝9時モッタ発、15時にモッタに帰り着く難行であった。
棚田のような小さな浴槽 |
片道オフロード28キロは廃道に近い部分もあり決壊している箇所もある。しかし転倒もなしにたどり着くことができた。しかし最終地点の2キロ手前で小川で道半分に削り取られている部分で断念。歩きが片道1時間強になった。神威山は東を巻くのが正解。西は荒れている。
一番上の棚田状の浴槽は真っ白 |
車で行くのは不可能に近いと思われる。落石はどければ行けるが、かなり早い地点で道半分が決壊していて軽トラックほどの幅しかない。その後もバイクのエンジンまで水に浸かる部分や草や倒木を避けるのに時間が掛かった。私が断念した部分も後で来た4人組のバイクチームは乗り越して終点まで来た。終点まで行けば25分ほどの歩きで行ける。しかし藪こぎに近い歩道で数年後は行けなくなってしまうと思われた。この日はおそらく私とこの4人チームのみであった。今後はバイクでないと行くのは難しいであろう。
小山になった白い析出物の山 |
金華湯は林道を長く走るが、徒歩は30分弱で比較的短い野湯である。今回は手前2キロ地点で道が削られていたので徒歩1時間強になってしまった。湯は硫黄を含む重曹系または食塩系の温泉であろう。渡渉してから踏み分け道のような草に覆われた道を進むと川より
かなり高い地点に白い石灰華のドーム状の台地が現れ、その上に源泉があった。
一番上の金華湯は薄い水色の湯 |
源泉から1本の湯道が出来ていてひょうたん型のその石灰華を刳り貫いた浴槽に注がれている。またその下にも上中下と3つの浴槽ができていた。そのまま急斜面になって川に落下している。2~30メートルの崖となっている。
次も金華湯の素晴らしい情景をアップ