温泉/北海道の温泉

道南の名湯、知内温泉と湯の岱温泉(2ページ目)

北海道の函館の西側、松前方面に素晴らしい温泉がある。湯量豊富で析出物の多い、掛け流しの知内温泉と炭酸を含有し身体に泡が付く湯の岱温泉のレポート

執筆者:郡司 勇


 2 湯ノ岱温泉  再訪 上の国町温泉保養センター  


1. 3つの浴槽が掛け流し
2. 凄い泡付きがある
3. 炭酸清涼感を感じる湯



湯の岱1
体育館のような外観



湯の岱温泉は以前北海道に在住の頃に一度行ったきりで、20年近く前の訪問である。褐色の湯の記憶のみであったが温泉通たちの評判が良いので再訪した。湯は41.6度の土類重曹食塩泉(NaCa-Cl,HCO3)で総計3710mgのものである。毎分450リットルの湧出である。


湯の岱2
打たせ湯の壁には多量の析出物が付いている



この湯の大きな特徴は炭酸分の含有で545.7mg含有している。適温で多量に掛け流ししているので炭酸の味覚と刺激臭がはっきりとわかる。


湯ノ岱3
薄いながらうろこ状の析出物が付く床




3つの浴槽があり小さいものは気泡風呂(ジャグジー)で源泉のままでヌル湯である。中型の浴槽は高温湯で、最も大きい浴槽が源泉掛け流しと少量の加熱でややヌル湯になっている。



湯の岱4
中央の大きな内湯



高温浴槽が非常に炭酸泡付きが多く、入浴すると炭酸清涼感を感じそして産毛に気泡が付着して真っ白になる。普通温度の低いヌル湯浴槽のほうが気泡の付着は多いはずであるが、ここは源泉の中に炭酸が溶け込んでおり、気化しにくい源泉だと思われた。しかし源泉と高温に加熱した源泉を同時に入れている高温湯は炭酸がほぼ飽和状態になり身体が入ると一気に泡となって付着すると思われる。


湯の岱5
身体中に気泡が付き白くなる



ほかに打たせ湯が3本あり打たせの周囲は壁に析出物が多量に付いて棒状になっていた。床の析出物も多くジャグジー浴槽周囲は綺麗な波紋が出来ていた。また各浴槽周囲も陶器状に析出物が付きつるつるになっていた。


湯の岱6
ヌル湯の大きな内湯浴槽



透明、茶褐色析出物多し炭酸味+塩エグ味+微たまご味、炭酸刺激臭+金気臭である。ヌル湯の名湯であると思った。



※この記事に書かれている情報は2005年9月時点のものです。ご利用の際には最新情報をご確認ください。


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